映画「彼女がその名を知らない鳥たち」 監督：白石和彌

　北原十和子（蒼井優）が、佐野陣治（阿部サダヲ）と住む、狭いマンションの中は、散らかり放題。
　そのなかで一日ぐうたら過ごす十和子。買ったばかりの腕時計が壊れて買った店にネチネチ文句を垂れている。
　陣治は毎朝、勤務先の土建会社へ出勤し、夜、汚れ疲れて帰ってくるが、帰宅開口一番、「腹減ってるやろ」と十和子を気遣い、陣治はさっそく夕食の準備にとりかかる。

　しかし、こうして一緒に住んでいるのに、十和子は陣治を野卑、不潔と徹底的に毛嫌いしている。
　十和子は陣治を、8年前に出会った元恋人 黒崎とは比べものにもならない男と思っている。十和子は今でも、結婚してしまった黒崎のことが忘れられないのだ。（十和子と結婚の約束をしていた）

　そんな十和子が腕時計を買った店の店員 水島真に惹かれていく。水島も妻帯者だ。
　映画は、そんな男女を、よくある邦画のようにジメジメ映すのかと思いきや、そうじゃない。中盤あたりから徐々に、思わぬサスペンスへと展開し始めるのです。
　さて、なぜか黒崎、水島との浮気を知る陣治は十和子に、ある日言う、「今に恐ろしいこと、起きるで」‥‥とは。
　
　話の展開に現在／過去が入り混じるのはいいが、総じて脚本がギクシャクする感が拭えない。


十和子は徹底的に陣治を毛嫌いしている。
↓ 新しい恋人の水島真。　　右が元恋人黒崎。十和子は黒崎が5年前から行方不明であることを刑事から知る。

黒崎、水島をも知る、陣治とは‥。　右は金のことで黒崎に便宜をはかった國枝。この國枝はなぜか十和子を知っている。

すべてを知っていた陣治は、すべてを知った十和子の目の前で‥。

https://eiga.com/movie/86417/

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監督：白石和彌｜2017年｜123分｜
原作：沼田まほかる｜脚本：浅野妙子｜撮影：灰原隆裕｜
出演：北原十和子（蒼井優）｜佐野陣治（阿部サダヲ）｜水島真（松坂桃李）｜黒崎俊一（竹野内豊）｜黒崎の妻 國枝カヨ（村川絵梨）｜その父 國枝（中嶋しゅう）｜酒田（赤堀雅秋）｜野々山美鈴（赤澤ムック）｜

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