映画「母なる証明」  監督:ポン・ジュノ

悪い記憶や、病気の元になる「心のしこり」を消すツボがある。
それはヒザの後ろのくぼみから5寸上に・・・。(本作より)

母ポスターaru 韓国の小さな街のサスペンス、あるいは母ひとり子ひとり物語。

 どんな子供でも持てばかわいい。親として(動物として)当たり前のことが、当たり前だったかもという過去形になり始めた。あるいは、マ逆のベクトルとして親の、子供への依存症。ヘリコプター・ママ(いつも子供の上空にいて監視している)

 この映画この話、至極当然に親として子を思う気持ちはマットウ。母親としての立ち位置も両極端にぶれずマットウ。 日本映画だと、こんなマットウな母は登場しづらいかも。ありがちなストーリー設定としては母も病んでいて、ゆがんでいる、かな? 
 ストレートな韓国映画に乾杯! 
 キム・ヘジャ(母親)がいいね! この人で、もってます この映画。
 「シークレット・サンシャイン」の母もストレートに強かった、あれは剛速球かな。
 
 でも、この母は能動的にことを進められたのは、ヤクザになりきれないジンテと、堕落した地元警察のオカゲ。
 この母を手伝って事件解明に乗り出すジンテの、このセリフ「俺、あんがい刑事に向いてるかも」・・・・こ、この役、もうちょい光ってればね、もっといい映画になったのにね、、、ここ残念! (脚本の問題だ)

 最後に重要なことを言うが、観るアンタが、法に、几帳面?、そうでもない? で
 この映画鑑賞後の気持ちが、ふたつに分かれるかもしれないな。
 几帳面な人は、いたたまれない暗澹(あんたん)とした感じになるかもしれないし、
 そうでもない人は、ウキウキしてくる。(もちろん鑑賞の世界でネ )
 わっしは後者。
 

留置場 監督:ポン・ジュノ|2009年|韓国|129分!|原題:마더|
 出演:キム・ヘジャ(母親)|ウォンビン(知的障がいの息子)|チン・グ(ジンテ)|ユン・ジェムン(刑事)|チョン・ミソン(ミソン)|ほか


5点連続


ところで、このふたりの役柄、似てる。

3点の中 正面顔
 ← これ、ウォンビン (知的障がいの息子)




うめ
     これ、松山ケンイチ (知的障がいの水木陽人) →
       「ウルトラミラクルラブストーリー」より


ポン・ジュノ監督の映画
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ほえる犬は噛まない
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殺人の追憶
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母なる証明
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オクジャ okja
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TOKYO!


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やまなか
Posted byやまなか

Comments 1

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カヨ  

確かに! 松ケンとウォン・ビンは似ていますね。『母なる証明』のおばはんは、母親のダサくてカッコ悪いところを凝縮したようなキャラ。迫真の演技ですね。『靴に恋して』にも知的障がいの女の子が出てきます。ちょっとややこしいですよね。同じ群像劇なのですが、メキシコの映画『アモーレス・ペロス』もオススメです。こっちのほうが話がシンプルです。そのうち試してみてくださいね。

2011/01/22 (Sat) 16:03

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