映画「シティ・オブ・ゴッド」 ブラジル映画 監督:フェルナンド・メイレレス、カチア・ルンヂ

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いい映画です。力作です。
大勢による拳銃撃ち合いシーン殺人シーンが、たくさんありますが、この映画は、実話をもとにしています。
アクション映画じゃありません。一貫して製作者のメッセージが込められた尺130分、とても見応えある映画になっています。

ブラジル、リオデジャネイロ郊外に、City of Godと呼ばれる街がある。
麻薬と拳銃と死が、いつも手の届くところにある、貧しい人々が住む一帯。
中3街は、いくつかのギャング団の支配下にあり、彼らによって街の人々は多かれ少なかれ、金と一時の安泰を得ている。

映画は、心優しきブスカ・ペという少年を主人公(兼)狂言回しに仕立てて、彼の成長と共にCity of God内の、抗争に明け暮れるギャング団らの栄枯盛衰を描きていきます。

まずは、ブスカ・ペの兄と他2名によるリーダー的若きチンピラ3人組と、その子分(みんな少年)の一団による悪さ・犯罪ついて、映画は語り始めます。
その頃、子分格だったリトル・ゼと、その相棒で眼鏡のベネの二人は、その後、City of God全域を支配するまでになります。
中1 (2)とりわけ、少年リトル・ゼは、子分格当時、「街一番のギャング」を夢見る頭のいい少年で、その歳ですでに多数の殺人を犯していました。
一方、相棒のベネは、周りに好かれる温和な男で、リトル・ゼの激しい凶暴性にブレーキをかける役回りでありました。

映画は、青年になったリトル・ゼとベネが仕掛けた、複数のギャング団ボスの殺害、そしてそのそれぞれの麻薬ルートや収益などギャング団が持っていた既得権を獲得し、結果、リトル・ゼはかつて夢見た「街一番のギャング」になりました。
この二人の成り上がり、そしてやがての衰退の物語は、大小たくさんのエピソードを抱えながら進みます。

上
ギャングからは一線を画した生き方をする、心優しきブスカ・ペについて。
彼は少年の頃から何故か写真が好きでしたが、青年になったその後も、ちゃんとしたカメラを買う金がなかった。
中2だがある日、ブスカ・ペは、ひょんなことからリトル・ゼからニコン製の一眼レフカメラを譲り受けた。そして、早速その場で「俺らの写真を撮れ」という絶好の機会を得ます。
そのころブスカ・ペは、リオデジャネイロで新聞社カメラマンの下働きの職を得ていました。
一方、リトル・ゼはCity of Godの王でありましたが、一般の世間では、その存在すら知られていませんでした。
新聞社社内でリトル・ゼらが写った写真を見た編集者は、ブスカ・ペに無断でこの写真を新聞に掲載してしまいました。
ブスカ・ペは殺されると恐怖に慄きましたが、ブスカ・ペはその新聞を束で買い、City of Godの街の人々に嬉々として配りました。

そして、これを機にブスカ・ペは新聞社から再度リトル・ゼらの写真を撮ってくれと言う依頼を受けることになりますが‥。あとは観てのお楽しみ。

ちなみに、ラストシーン近くで、リトル・ゼが殺害されたのち、勢いを増す様子を示すのが、めいめいが銃を所持する少年だけのギャング(下図)。これがとても印象に残ります。
下 (2)

予告編です。
予告編のあとに続く映画の映像もお見逃しなく。

予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=dcUOO4Itgmw

こちらは日本の予告編。これじゃ安手のアクション映画にしか見えない!
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=D3F9BjOdsXg

ま、この映画、予告編を作るのは至難の業です。

オリジナルタイトル:Cidade de Deus (City of God)
監督:フェルナンド・メイレレス、カチア・ルンヂ|ブラジル|2002年|130分|
原作:パウロ・リンス|脚本:ブラウリオ・マントヴァーニ|撮影:セザール・シャローン|
出演:ブスカ・ペ(アレシャンドレ・ロドリゲス)|リトル・ゼ(レアンドロ・フィルミノ・ダ・オーラ)|その相棒ベネ(フェリピ・アージンセン)|リトル・ダイス、少年時のリトル・ゼ(ドゥグラス・シゥヴァ)|リトル・ゼの敵対勢力ボスのセヌーラ(マテウス・ナッチェルガエリ)|リトル・ゼに親を殺害され復讐を誓うマネ(セウ・ジョルジ)|ベネを愛するアンジェリカ(アリシー・ブラガ)|ほか

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やまなか
Posted byやまなか