映画「十年」(Ten Years)  香港映画

キャプチャ (2)-800はためく中国の国旗と、もう一つは、香港中華人民共和国 香港特別行政区の「地域の旗」。

「2025年の香港」を描く、2015年製作の近未来映画です。‥題名『十年』
ですが、2020年6月30日に成立した香港国家安全維持法のもとで、いま香港に何が起きているか。
政治活動家たちだけでは無く、数かぎりない多くの一般人も反政府デモに参加しての、強い意思表示、そしてこれを、なんとしても抑え込もうとし、抑え込んだか、の香港傀儡政権および中国の、あまりにも強硬な弾圧。
この、急速に大規模化した混乱状況を知る私たちは今、この映画「十年」が描く未来が、甘かったことを知る。

もちろん映画は、2025年の近未来香港を、安易なSF風ディストピアとして描いているわけではない。2015年製作時点の香港人が切実に憂う未来像を描いたのだろう。
つまりこの映画は、それまでに中国国内で過去、実際にあった反政府政治活動に関する複数の事件や、弾圧の歴史的事実から類推して、今後香港でも起こりえるものとして物語化しているようだ。

ただし、その物語はたぶんに、政治活動するリーダー的な個人や少人数への抑圧弾圧を主に描いていて、香港の一般大衆の多くまでもが、こぞって反政府デモに参加するといった大規模な状況の急速展開、および、これに対し慌てた香港と中国政権・軍隊の素早い組織的鎮圧行動までは、映画は思い描けなかった。5年先が見通せなかった。
だからこそ、本作を観ておくべきか、と思う。
(製作費が低予算だったらしいが、予算が無かったから大規模な反政府運動を示せなかったということでもないだろう)
ちなみに映画は次の5話形式です。
「エキストラ」、「冬のセミ」、「方言」、「焼身自殺者」、「地元産の卵」の5話。

予告編 決め
http://www.tenyears-movie.com/


正式名称は、中華人民共和国 香港特別行政区 国家安全維持法。


原題:十年 Ten Years|香港|2015年|104分|
「エキストラ」監督:クォック・ジョン|「冬のセミ」監督:ウォン・フェイパン|「方言」監督:ジェヴォンズ・アウ|「焼身自殺者」監督:キウィ・チョウ|「地元産の卵」監督:ン・ガーリョン|
下


【 一夜一話の歩き方 】
下記、クリックしてお読みください。

写真
写真
写真
写真
写真
関連記事
やまなか
Posted byやまなか