映画「ブランカとギター弾き」　監督：長谷井宏紀　（イタリア製作）

2020年08月23日更新

2020年08月23日公開

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いい映画です。
話の舞台は、フィリピンはマニラの街中。
物語は、ストリートチルドレンの少女ブランカと、やはり路上生活するストリートミュージシャンのピーター爺さん、彼は全盲、そんな二人の出会いで始まる。

まずは、予告編を観て、この映画の魅力を味わいましょうか。

http://www.transformer.co.jp/m/blanka/

マニラの下町には、多くのストリートチルドレンがいる。
その中のひとり、少女ブランカはスリの常習。寝ぐらは、通り裏の奥まった所にある。ブロック塀を背にして布切れで周りを覆った粗末なもの。でも、彼女が安心できる場所。

そんなある日、ギターを抱え放浪する盲目のピーターと出会う。

ちょうどその頃、ブランカは他のストリートチルドレン達に、大事な寝ぐらを荒らされ、夜を過ごす場所を無くしていた。
一方、ピーターはピーターで警官に街から追い出されそうになっていた。「サンフェルナンドにでも行け！稼げるぞ」と。
サンフェルナンド！　ブランカはその地名に反応した。昔、母親といた記憶のある思い出の街。
ブランカは、いささか無理やりだったが、ピーターを説得し、サンフェルナンド行きのバスに乗った。

サンフェルナンドの街で、ブランカはピーターから歌を教わった。
ピーターがギター伴奏しブランカが歌うと、道ゆく人々から投げ銭をいただけた。
ある日、これを見た近所のライブハウスの支配人から、ふたりは出演のチャンスをもらえた。食事も部屋も用意してくれる。順調に見えたふたりだった。

しかし、ライブハウスの雇い人から妬みを買い、結果ふたりはライブハウスから追い出される。
また、あること※でブランカとピーター、意見が合わず、ブランカはピーターのもとを離れる。※それは映画観てください。
ブランカのそんな様子を窺っていたのが、この街のストリートチルドレンのふたりの男の子だった。

ストリートに戻ったブランカは、それなりに自由な空気を味わえた。
ストリートチルドレンのふたりのうち、年下の子はブランカに懐いた。前から姉さんが欲しかったらしい。
こうしてストリート3人組はカッパライやらを繰り返す。

さて、こうしたブランカの様子を興味深く見ていた女がいた。
この女、ブランカを売春宿に売ろうとしている。
この先は観てのお楽しみだが、姉さんが欲しかった男の子が一役買い、その上、ブランカの思いが魔法となって物語はちょいとファンタジーになっていく、のです。