映画「早春」(1956) 出演:淡島千景, 岸惠子, 池部良 監督:小津安二郎

上

物語は、夫の浮気が、結婚8年目の夫婦仲を危なくするのですが、急に決まった夫の地方転勤をきっかけに、どうやら、よりが戻るかな‥という夏の季節の話です。
つまり、実に、淡々と語り進むお話なのですが、これを映画にしているのが‥。
淡島千景の、たおやかで、かつキリっとした たずまいと、そして、若き岸惠子の魅惑的な声の調子と、誘う目線。
これで成り立っている映画だと思う。
それから、おでん屋を営む母親役の浦辺粂子の、柔らかに気遣う振る舞いも忘れてはならない。

配役は、東京駅前の丸ビルにある企業に勤務する杉山正二(池部良)、その妻・昌子(淡島千景)、下町飲食街の中、女手で おでん屋三岩を営む、昌子の母・北川しげ(浦辺粂子)、そして国鉄蒲田駅ホームで毎朝通勤時に出会い知り合った仲間から、キンギョと呼ばれる金子千代(岸惠子)。
この映画については、「巨匠小津の作品を観る」的な視点より、女優を愛でる感覚で観た方が馴染む映画だと思う。

中1

中2

キャプチャ大 (2)
おでん、持って行くかい?(実家のおでん屋三岩にて)


中3
杉山の赴任先、岡山県三石で間借りした二階。杉山は単身三石に来てここに住み始めたが、やがて時が経ったある日、昌子が‥。


監督:小津安二郎|1956年|144分|
脚本:野田高梧 、 小津安二郎|撮影:厚田雄春|
出演:杉山正二(池部良)|杉山昌子(淡島千景)|その母・北川しげ(浦辺粂子)|金子千代(岸惠子)|杉山の向かいに住む田村たま子(杉村春子)|杉山を気にかける先輩の小野寺喜一(笠智衆)|その同僚で退職しバーを営む河合豊(山村聡)|その妻河合雪子(三宅邦子)|その店の客の服部東吉(東野英治郎)|杉山の戦友の平山(三井弘次)|同じく坂本(加東大介)|杉山勤務の会社の荒川総務部長(中村伸郎)|ほか
中4

無題


淡島千景が出演の映画をここにまとめています
これ



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サム3


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Posted byやまなか