映画「ゆれる人魚」と「ビザンチウム」　ホラーだよ。

2022年04月18日更新

2020年10月31日公開

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「ゆれる人魚」は、人の心臓を食べる、歌好きな人魚姉妹を描いたポーランドのミュージカル。
「ビザンチウム」は、地味で無口なクララと、8歳年上の色っぽいエレノア、姉妹のように見えるが、バンパイア母娘の話。

「ゆれる人魚」 The Lure｜Córki dancingu

人魚の姉妹が、人が浜辺で気持ちよく歌ってる、そのサウンドに憧れて、陸に上がることに‥‥。

ワルシャワのナイトクラブにスカウトされて、ショー・ビジネスの舞台に立ち‥。
姉妹は、ゴールデンとシルバーと呼ばれるようになって、人気も出てきた。（そりゃ人魚だからね）

そのうちシルバーは、店のバンドのベーシストの男と恋をして‥。
一方、ゴールデンの心は荒れ始め、店の客の心臓を食ったり、ナイトクラブの仕事の合間に、ライブハウスのステージに出て、ヘビーメタルバンドで歌うようになっていく。
そして、順調そうにみえたシルバーの恋ですが、ベーシストが言った「魚とはセックス出来ない」というジレンマから、下半身手術を受けて人間になるのです。しかし、シルバーは声を失います。（人魚の宿命1）
でも最悪です。ベーシストの男は、結局、ほかの女と結婚することになって‥。

そんなことになって、ゴールデンはシルバーに言う。彼の心臓を食べちゃいなさい！と。（人魚同士の会話は人には聞こえません）
そうしないと、シルバーの体は「泡」になって消えてしまうのですが‥。（人魚の宿命2）
シルバーは、そうしませんでした。
だから、ゴールデンはベーシストの男の首に噛みついて殺してあげました。
そしてゴールデンは、ひとり海に帰って行きました。

https://www.youtube.com/watch?v=PJB5hctnxQQ

こちらは、日本向けの予告編　（少し違う映像）

https://www.youtube.com/watch?v=S5pdq3ZChL0

おとぎ話です。
ミュージカルですが、ミュージカル嫌いの方でも馴染めます。
歌とセリフが、うまく整理されてます。
そして、なにより特筆すべきは、挿入歌の曲のセンスが抜群にいい！
特に人魚姉妹がソロでデュエットで歌う曲が、シャレて繊細でいい。
曲を提供したのは、Barbara Wrońska、Zuzanna Wrońskaのヴロンスキ姉妹。サントラも出ているようです。

原題：Córki dancingu – "Daughters of Dancing"｜英題：The Lure｜
監督：アグニェシュカ・スモチンスカ｜ポーランド｜2015年｜92分｜
脚本：ロベルト・ボレスト｜撮影：クバ・キヨフスキ｜
出演：シルバー（マルタ・マズレク）｜ゴールデン（ミハリナ・オルシャンスカ）｜ナイトクラブのメインボーカルの女（キンガ・プレイス）｜店のバンドのベーシスト（ヤーコブ・ジェルシャル）｜姉妹を採用した店のマネジャー（ジグムント・マラノウッツ）｜ヘビーメタルバンドのボーカルで、頭に角があったという謎の男トリトン（マルチン・コバルチク）｜ほか

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「ビザンチウム」 Byzantium

地味で無口なクララと、8歳年上の色っぽいエレノアは、姉妹のように見えるが、母娘。
クララは16歳の容姿で、エレノアは24歳の容姿で、これからも、その歳のまま、永遠に生きていく。
母エレノアは人を襲っては、警察沙汰になる、その前に、母子で引っ越し、これを繰り返している根無し草。
そしてバンパイアであることをひたすら隠すことに、もう耐えられないクララ。
そんなクララに恋が生まれようとしている。
そしてエレノアは、追われている。なぜ？‥

https://www.youtube.com/watch?v=_zu2cW7AhO8

こちらは、日本向け予告編　（映像が少し違う）

https://www.youtube.com/watch?v=STzgpLdAYg8

原題：Byzantium
監督：ニール・ジョーダン｜イギリス・アイルランド｜2012年｜118分｜
原作：モイラ・バフィーニ｜脚本：モイラ・バフィーニ｜撮影：ショーン・ボビット｜
出演：クララ（ジェマ・アータートン）｜エレノア（シアーシャ・ローナン）｜ダーヴェル（サム・ライリー）｜ルヴェン（ジョニー・リー・ミラー）｜ノエル（ダニエル・メイズ）｜フランク（ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ）｜ほか

こんな映画もあります。

◆ゾンビ映画です。
「デッド・ドント・ダイ」　監督：ジム・ジャームッシュ。
◆何世紀も生きて来たヴァンパイア夫婦の話です。
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」　監督：ジム・ジャームッシュ。
◆イランの街に住む、チャードル（黒衣）の少女。
「ザ・ヴァンパイア　残酷な牙を持つ少女」　監督：アナ・リリー・アミールポアー
◆もうひとつの「人魚と人」とのラブストーリー喜劇。
「人魚姫」　監督：チャウ・シンチー。
◆カナダのインディーズバンド４人組。なんと霊柩車でツアー。
「SUCK サック」　監督：ロブ・ステファニューク。