映画 アナーキー・インじゃぱんすけ 見られてイク女  監督:瀬々敬久

トップ 気に入った。
 登場人物たちに好感が持てるんです。・・・なぜ?

 一見、異端な人々?デフォルメされた登場人物像を解きほぐしていくと、そこに現れてくるのは、ごく普通の人々。
 どこにいても おかしくない自信なさげな人々。
 いい年して独身、地元でいつも同じ顔ぶれでツルんでる、疲れてる、仕事は一応持ってるが、なげやりな人生。
 でも元気だぜ! 夢もある。

 1981年、89年、99年と時間軸に沿って3話構成。
 いろいろなことは起きるが、登場人物たちは、ゆるりと歳を重ねていく。
 自信なさげな人々が、自信なさげに、歳をとっていく。
 映画は、その当たり前なことを、さりげなく語る。

 野中に一本道、大きな樹が立っている。
 この映画に何回か登場するシーン。
 時を経るなかで、ともすれば話が散漫になりがちなところに、このシーンがスパイスのように登場する。 
 そのひとつ。ミズキは、畑に立つ女に気が付き、よそ見運転して、この樹に衝突してしまう。
 ミズキが見ていたのは、自分がむかし誘拐した子供(ヨシキ)の実の母親、そして母親の脇に女の子がいた。
 と言う具合に、この樹が話の中央に立っている。
 最後に、この樹は転生を繰り返そうとする・・・悪夢。


ドッグn 監督:瀬々敬久|1999年|

 出演:佐野和宏(タツトシ=ミズキの夫)|佐々木ユメカ(ミズキ)|佐藤幹雄(ヨシキ=ミズキの子・・実はミズキがむかし誘拐した赤んぼう)|奈賀毬子(マリ)|下元史朗(グミョウジ)|ほか




母子n  疲れたn



                 野のなかn並ぶ女n
        息子車


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瀬々敬久 (2)


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やまなか
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