映画「シェヘラザード」(別表記シェエラザード) 監督:ジャン=ベルナール・マルラン

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フランスで、一二の貧困地区を抱える大都市マルセイユ、その問題の中心は郊外。
中11この映画は、このマルセイユ郊外を舞台にした清らかなラブストーリーです。
貧しさと家庭問題に苦しむ、17歳の移民の男の子ザックと、同い年くらいの、売春で生きるシェエラザードのふたりが、主人公。

ザックが出所許可証をもらい少年拘置所から出所してくると、出迎えたのは馴染みの保護観察官だった。施設まで付き添うと言う。
でも、なぜ、母さんは来ないんだろう、母を慕うザックはそう思った。
そして、彼は施設で食事中に保護菅から逃れて仲間に会いに施設を抜け出した。4か月ぶりに彼らと会う。仲間はザックの出所を待っていた。
中1

次にザックは、自宅のアパートへ向かった。
そこには見知らぬ男が住んでいた、母の彼氏だ。
ザックは母に言った「なぜ俺と一緒に住めないの?、施設にいるのはもう嫌だ」 「仕事が見つからなくてあんたを養えないからなの」(保護官からの指示でもある)
ザックは体よく家を追い出された。

その後5日目、ザックは施設から脱走する。
出所の日に、仲間の誘いで(出所祝いで)売春婦を買ったが、その途中で逃げられた女に、会いに行った。その名はシェエラザード。ザックが向かったそこは彼女ら売春婦たちが仕事でたむろする街角。
中2

ザックに帰る所は無い。映画はあまり語らないがシェエラザードも似たような境遇らしい。両親はいるが家を出て、もちろん売春をしている事を親は知らない。
中4


ザックはシェエラザードの部屋に泊まった。そこは女装街娼とシェアしている部屋。かつてシェエラザードを救った人らしい。

中5そしてそのうち、ザックとシェエラザードは愛し合うようになった。
しかし、問題が浮き彫りになっていく。
それは、売春婦を彼女にしたことが世間には受け入れられないこと。噂は街に広がる。母親も妹もザックの友人たちも知ることになる。
一方でザックはシェエラザードを含め売春婦たちの「ぽん引き」(路上で売春の客引きをする男)になった。予想以上に金儲けになる。

中6だが、女を買う客を前にして、ザックの心中が揺れる。
シェエラザードは彼女だけど売春婦、売り物、だけど彼女‥。しかし愛は深まる。

そんななか、売春の縄張り争いでブルガリア人のグループとひと悶着があった。相手は強い。
そこでザックは、地元のちんぴらのボスに掛け合い、力を借りる。売り上げの50%献上を条件に。これでザックは縄張りが広がり、今まで以上に羽振りが良くなる。

中7ここに至って、ちんぴらのボスの弟で、ザックとは幼馴染みのリヤド(赤い服の男)が問題を起こす。ザックに妬みもあったろう。
そのリヤドが、売春婦としてシェエラザードを無理やり買おうとしたのだ。彼女はリヤドに動画も撮られた。
シェエラザードは抵抗して痛めつけられた。その後、シェエラザードは病院へ搬送され治療を受けベッドに寝かされていた。この機に、ザックとシェエラザードの関係もギクシャクし始める。

そして即刻、ザックはリヤドを探し出し、銃で撃った。
その後、どうしていいか分からず頭が空っぽのザックは、年上の売春婦の一人に諭される。「裁判所へ行って真実を話せばいいのよ、あの子のために」 そしてその女に付き添われてザックは裁判所へ入った。

裁判所で事実聴取となる。
その直前、ザックの母親がザックに言う。「裁判官にすべてを明かせば地元ボスの商売(ヤクのディーラー)が明るみになって結局みんなが困る。だからね仲間を売らないで‥」ザックにとっては意外な母の発言であった。
さて、事実聴取が始まる。シェエラザードも、ちんぴらのボスやリヤドも列席した。
しかしザックは真実を裁判官に話し始める。
あとは観てのお楽しみ。

予告編です。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=DgkVwfa8g0M

二人だけのシーン
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=e8msdbG5Iu0


ちなみに本編の冒頭に、移民たちの歴史を語る映像があります。この物語は現在の移民を活写しています。
下


原題:Sheherazade
監督:ジャン=ベルナール・マルラン(ジャン=ベルナール・マーリン)|フランス|2018年|111分|
脚本:ジャン=ベルナール・マルラン、カトリーヌ・パイエ|撮影監督:ジョナサン・リケブール|
出演:愛称ザックのザカリ(ディラン・ロベール)|シェエラザード(ケンザ・フォルタス)|リヤド(イディール・アズグ)|ほか

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やまなか
Posted byやまなか