映画「ダック・シーズン」 監督:フェルナンド・エインビッケ
2011年02月25日 公開

メキシコシティのマンション、母親に留守番を言われた少年は、友達とゲームで時間をつぶす。小遣い無いけどお腹が減った~ぁ、手はひとつ。 宅配ピザ、配達遅れでタダにする作戦。一方、配達する男は現在フリーター、お金を貯めて大学に行きたい。宅配バイクを走らせマンションに向かうが、時間内ジャストか、遅れたか?で少年と、その手は食わぬの押し問答。遅れた場合、店の規則は自腹を切らされる。少年はタダにしたい。ドアの外で、このバイト君粘る粘る座り込み。店長からは早く帰れコール。ピザは冷める。



さてさて、わけあってバイト君と少年達は仲直り、そこへ隣の家の少女が紛れ込む。
合計4名。さあ、ここで役者は全員そろう。そして話は、ずーと最後まで、このマンションの一室。殺人事件が起こるでもなし、ケンカするでもなし、だらだらと・・・。普通の大人と子供達。
しかしですね、映画は、まったくダレないのです。子役が出てますが子供映画じゃないです。大人映画です。
最後まで観客を飽きさせない。すごい。センスありますね。
言っちゃなんだけで、低予算でこれだけの映画ができるんだ。映画は楽しい。
※監督は、ジム・ジャームシュや小津安二郎が好きらしい。


監督:フェルナンド・エインビッケ|2004年|メキシコ|モノクロ|
原題:Temporada de patos 英題:Duck Season|
出演:ダニエル・ミランダ|ディエゴ・カターニョ・エリソンド|ダニー・ペレア|エンリケ・アレオーラ ほか
同監督作品に、Perro que ladra(2005年)、Lake Tahoe(2008年)というのがあるらしい。そのうち観たい。




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