映画「天下無敵のジェシカ・ジェームズ」 監督:ジェームズ・C・ストラウス

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さらっと観れました。気分転換にどうぞ。いい映画です。
ニューヨークを舞台にする、ラブコメディ。
ですが、下記の予告編で観るような、アッパラパーな話じゃない。
主人公ジェシカに、女優ジェシカ・ウィリアムズを据えて、なかなかの出来栄え。
コメディにありがちな、主役を前面に出しての、お道化た演技はしない。脚本は人物描写をきちんとやって、抑えの効いた演出。とてもいいセンスを感じる。

話は、二つ。
まずは、ジェシカと、新しい恋人ブーン、旧の彼氏デーモンとの恋愛事情。
中0それと、劇作家志望のジェシカが、お茶目で小柄な親友ターシャと一緒に活動している非営利団体「子ども劇場プロジェクト」の話です。(子たちに演劇の台本作りを教えているワークショップ)

映画の始まりは、恋人デーモンと別れて間もない頃、こころ沈んだジェシカが、気まぐれの気晴らしのヤケッパチで、出会い系サイトで知った男とデートするシーン。
そんなジェシカの心境を見て、親友ターシャが、思い付きの軽いノリですすめた男ブーンとジェシカは出会い、話は進む。しかしブーンと会って、彼は妻と別れて間もない男だと知る。共に心に傷を抱えていた。これが起点で愛が芽生えるのですが‥。
中1

中2かたや、劇作家志望のジェシカ自身の話。
ジェシカは、自作の戯曲を方々の劇団やらに送るのですが、すべて却下されるのです。(劇団からの断り状を壁に貼っている)

ブーンと付き合って、アレコレあってののち、ジェシカは、ファイルに束ねた自身の分厚い戯曲集をブーンに見せます。(身近な人に読んでもらうのは案外恥ずかしい)
中4

中3一方、ジェシカは「子ども劇場プロジェクト」のワークショップ運営に力を注いでいる。(なかなかしっかりした組織です)
中5なかでも、この子の自作の台本が魅力的で、「子ども劇場プロジェクト」主催の発表会公演で大好評。ブーンはもちろん、デーモンも来てくれました。
この発表会公演が発端なのかもしれない。ジェシカは、ロンドンにある著名なドンマー・ウェアハウスに、「子供劇の指導とジェシカの作品の朗読劇」で招かれた。ものすごいビッグチャンスだ!
中6
そこへブーンからの申し出。マイルがすごく溜まっているから、ジェシカの親友ターシャと台本を書いた女の子の計3人分の飛行機代を出そうと言ってくれ、3人は嬉々として旅立つのです。
これは、ジェシカとブーンの新たな門出でもありました。(終)
中7

あと、付け加える事、3つ。
一つはSNSのフォローのこと。
中10ジェシカとブーンが付き合い始めたころ、ジェシカはデーモンと、ブーンは元妻マンディとそれぞれにフォローし合っているのが、そのまま続いていた。これを辞めようとしますが、やっぱりお互い、元の相手の事が気にはなる。そこで、フォローを切って、ジェシカは元妻マンディを、ブーンはデーモンをフォローしようという事になる。それでマンディやデーモンの事は口頭で伝えあうようにしようと。ただし、デーモンはジェシカをフォローし続けていた。SNS時代の人間関係の描写が巧い。

二つ目は、ジェシカの妹のベビーシャワー(妊婦さんのためのお祝い)のこと。
ジェシカは実家に帰って、お祝いパーティに出るのですが、集まった人々とジェシカとの、社会認識の違いが鮮明になるシーンがある。これ(ジェシカの人物描写)に注目を。

三つ目、「そう、それに」というインプロゲーム。
ジェシカが指導する「子ども劇場プロジェクト」のワークショップのシーンで子供がやるゲーム。相手が発言した内容に対して、それに反応し何か発言する時、初めに「そう、それに‥」と言い添えてから、言いたいことを言い、それを続けていくのがルール。面白い!

ドンマー・ウェアハウス公式サイト:https://www.donmarwarehouse.com/

予告編です。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=zEkYAzSpHnA



原題:The Incredible Jessica James
監督・脚本:ジェームズ・C・ストラウス|アメリカ|2017年|83分|
撮影:ショーン・マケルウィー
出演:ジェシカ(ジェシカ・ウィリアムズ)|新しい恋人ブーン(クリス・オダウド)|旧の恋人デーモン(ラキース・スタンフィールド)|ジェシカの親友ターシャ (ノエル・ウェルズ)|ブーンの元妻マンディ(メーガン・ケッチ)|サラ・ジョーンズ(本人)|ほか
下2
ジェシカもターシャもバイトしなきゃ食っていけない


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やまなか
Posted byやまなか