映画「ハッピー・オールド・イヤー」(タイ映画) 監督:ナワポン・タムロンラタナリット

上

捨てずに残しておいた、そんな物が、この物語を動かし始めます。
そして、以前にプレゼントされた物が、ジーンと元彼を引き合わせるのです。

ジーンの家は母親と兄との3人住まい。
父親はジーンが幼い頃に、家族を捨て家を出て行ったのだ。
兄はプライベートブランドの服を、家で細々と作っている。
主人公のジーンは、北欧のインテリア デザインに憧れてスウェーデンに留学。帰国後、友人とインテリア デザイン事務所を立ち上げることになった。(映画はここから始まる)
ジーンは大手の建築会社とコンタクトが取れていて仕事の受注の目安もついているようだ。

中3ジーンが開くオフィスは、父親が音楽教室や楽器修理業を営んでいた、その広い店舗全部を使って大改装する予定。右(写真)のような、室内インテリア専門誌から抜け出たような、物がごちゃごちゃしてない、スッキリしたモノトーンなオフィスを目指す。

ただし現状、店内は、教室の家具類やピアノなど商売用のものが、今もそのままたくさん残っている。母親がそのままにしておきたかったんだろう。
中0そのうえ、この店内は家族の仮住まいの場として長年、生活して来た場所。家族3人の部屋はそれぞれ個別に思いのままに仕切られ、兄の部屋は仕事場になっている。

ジーンは事務所立ち上げにあたって、まずは父親の残した物を処分、廃棄をしなきゃいけないし、店舗の二階を借りて引っ越ししなきゃいけない。
だが、母親はジーンの計画に大反対だし、父親が弾いたピアノは絶対手放さないと言い張る。
中1

そんな母親に対処する一方で、父親が残した大量のガラクタは、どんどん処分する。結局、例のピアノは母親がいない間に、中古楽器屋にそっと引き取ってもらった。
中4その勢いで、ジーンは自分の部屋の片づけや断捨離をし始めた。
迷いなく容赦なくゴミ袋に放り込む。
その最中に、事務所を一緒に立ち上げる友人が来て「私があげた、このCDも捨てるの!」と言われ、ジーンは我に返る。
家の前に出したゴミ袋の山、これを持って行ったゴミ処理屋のバイクを、ジーンは慌てて追いかけ取り戻す。
さて、しかし、プレゼントの品、借りたきり返さずにいた、これらの物は、どうしよう‥。
中2

特に、元彼からもらったカメラとフィルム数本。留学前に「スウェーデンのインテリアを撮ったら」ということでプレゼントされた物だったが、その後、使わずにそのままにしておいた。つまり、ジーンは留学を境に彼を振ったのだった。(ワケは映画は言わない)

映画は意味シンなことを言う「片方だけが忘れても物事は終わらない。両方が忘れた時に、それは終わる」と。
さあ、あとは観てのお楽しみですが、予告編をどうぞ。

予告編です。
予告編 決め
http://www.zaziefilms.com/happyoldyear/

中5
ジーンと元彼 エムにその彼女ミー

原題:Happy Old Year
監督・脚本:ナワポン・タムロンラタナリット|タイ|2019年|113分|
撮影:ニラモン・ロス
出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン : ジーン|サニー・スワンメーターノン :元彼 エム|アパシリ・チャンタラッサミー : ジーンとジェーの母親|ティラワット・ゴーサワン : ジーンの兄ジェー|パッチャー・キットチャイジャルーン : ジーンと一緒に事務所を立ち上げるピンク|サリカー・サートシンスパー : 元彼 エムの彼女ミー|

この映画で主役ジーンを演じる女優チュティモン・ジョンジャルーンスックジンが出演の映画です。
タイトルは「バッド・ジーニアス 危険な天才たち
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
タップして紹介記事へ、どうぞ。

【 一夜一話の歩き方 】
下記、タップしてお読みください。

写真
写真
写真
写真
写真
関連記事
やまなか
Posted byやまなか