映画「ビッグ・リボウスキ」 監督・脚本:コーエン兄弟

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あらすじを言うと、複雑な話にみえるけど、観れば分かる、分かりやすい おかしな物語です。
時は1991年、話の舞台はロサンゼルスの西、ロングビーチのあるマリブというリゾートな街。
この街一番の自由人で風来坊のデュード(下左)は、ボーリング仲間のドニー(中)とウォルター(右)と、いつも、だらだらとボーリング場でツルンでいる。
中1

この映画は、そんなデュードがやっかいな事件に巻き込まれて行く お話。
ある日突然、一人住まいのデュードの家に、二人組が押し入り「お前の嫁がした多額の借金を返せ!」と乱暴に取り立てに来た。
しかし、デュードを散々にしたあとに、これが人違いと分かった二人組は、玄関マットを小便臭くして立ち去った。取り立ての、ほんとの相手は、富豪の、通称ビッグ・リボウスキで、デュードの名は、ジェフリー・“デュード”・リボウスキ。つまりリボウスキ違いであった。
中2

これに怒ったデュードは仲間のウォルターと相談で、玄関マットの賠償要求しに行こうとなり、ビッグ・リボウスキの豪邸に向かった。
そこで会ったビッグ・リボウスキは、後妻のバニーには大枚の小遣いをやっているから他様に借金なんてないと言った。ついでに、上から目線でデュードの身なりを見ながら、デュードの人格をいじくり回し(これが当たっていて耳が痛い)その挙句にデュードを追い返した。
以下、大邸宅で会った3人。

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ビッグ・リボウスキ
一代で財を築いた男。
デュードと会ったその後、
何者かに後妻が誘拐される
そこでデュードに身代金
$100万の受け渡しを依頼
する。やるかい?
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後妻のバニー・リボウスキ
色っぽいノータリン女。
デュードはこの後妻が作っ
た借金でえらい迷惑を被っ
た。その後、何者かに誘拐
され事件はさらに奥へ進む
写真
ブラント
ビッグの秘書。彼の指示で
デュードとの調整に腐心し
笑って場を繕う男
デュードは、身代金受け渡しというビッグ・リボウスキの頼みを請け負った。だが、このことで話は複雑になる。
またデュードの友ウォルターの悪知恵で身代金を横取りしようと、空のバッグを犯人に渡す。犯人はそれを持ってすぐ逃走し、結局バニーの姿は無かった。
さらにデュードは、車に積んでいた身代金$100万を何者かに奪われる失態、こりゃヤバイ。

写真
バニーを誘拐した犯人たち
デュードからは空の身代金
のバッグを渡され、そのま
ま逃走し姿を消す。
のちにデュードらを襲撃す
ることになる
写真
娘のモード・リボウスキ
身代金は娘が管理する実
母の遺産からの金。デュー
ドらが、身代金を盗んだと
してデュードを呼び出すが‥
写真
モードの手下
デュードはコイツらからも
痛い目にあう
なにやら、やっぱり、デュードの災難の元は、バニーだ!
こんな騒ぎの中、バニーはオープンカーで街中を一人、走り抜けていく!?

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ポルノ映画プロデューサー
裏社会のボスでもある
ビッグの後妻バニーは元ポ
ルノ女優で、この男はバニ
ーを探している。デュード
はこの男からもひどい目に
会う
写真
私立探偵ダ・フィーノ
後ろ姿の男。
バニーの両親の依頼でやは
りバニーを探している。ず
っと以前に家出したようだ。
写真
語り部の男
デュードらが通うボーリン
グ場にいて、時折登場しカ
ウンターでデュードと話す
謎の男

さて、この先は観てのお楽しみ。
ただし、ひと言。話の筋を真剣に追って観るようなお話じゃないのでユル~くご覧ください。
予告編です。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=cd-go0oBF4Y

予告編その2
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=VgSqm8-wXWA


デュードは、ポルノ映画プロデューサー宅で、クスリ入りの酒を飲まされ、めくるめく魅惑の世界を浮遊する。
中3

デュード、ウォルター、ドニーは、その夜、誘拐犯の襲撃を受け、車も燃やされる。ウォルターが応戦しやっつけたが、なんとその間にドニーが死亡する。
映画ラストで、デュード、ウォルターは、海崖の岬でドニーの遺灰を海にまいた。(ただし、海からの風で灰は、みな二人に向かって飛び散る‥)
中5

映画冒頭に流れる曲 ボブディランの「Man in Me」
https://www.youtube.com/watch?v=G6oBqDkNz38

原題:The Big Lebowski
監督:ジョエル・コーエン|アメリカ|1998年|117分|
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン|撮影:ロジャー・ディーキンス
出演:デュード(ジェフ・ブリッジス)|ウォルター(ジョン・グッドマン)|ドニー(スティーヴ・ブシェミ)|ビッグ・リボウスキ(デヴィッド・ハドルストン)|ビッグの娘モード・リボウスキ(ジュリアン・ムーア)|若い後妻バニー・リボウスキ(タラ・リード)|秘書ブラント(フィリップ・シーモア・ホフマン)|ポルノ映画プロデューサーのジャッキー・トリホーン(ベン・ギャザラ)|ボーリング場の語り部(サム・エリオット)|ほか

おすすめ映画です。
「ビッグ・リボウスキ」を気に入った方へ。

「アンソニーのハッピー・モーテル」
ずっと「ツルんでいたい」男3人の、ゆる~い、底抜けコメディ。
監督:ウェス・アンダーソン
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「インヒアレント・ヴァイス」
ロサンゼルスを舞台に、しがない私立探偵の、トンデモナイ探偵物語。喜劇です。
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
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コーエン兄弟の映画をまとめています。
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やまなか
Posted byやまなか