映画「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」 監督:マイケル・ショウォルター

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パキスタン出身の移民2世のクメイルと、ずぅーっとアメリカ人家系の娘エミリーとの、スッタモンダのラブコメディ。
すんなり観れました。そのわけは実話だからでしょうか。
クメイルを演じるクメイル・ナンジアニ(本人)が、その妻エミリー・V・ゴードンとの、実際のラブロマンスをもとに、ふたり協同で脚本を書いている、この映画、やはり作り話では出せない味が出ているのでしょう。

中1

クメイルは家族みなが信仰するイスラム教の信者になることを避けてきました。彼はもっと自由でいたいのです。
結婚のことも自由に決めたい。しかしクメイルの両親は息子の結婚に関してパキスタン人以外の嫁を頑固に拒みます。
クメイルが実家に帰る日は、母親は必ず花嫁候補の女性を食事に招待して‥、これで何人目でしょうか。そのたびにクメイルはうなだれてしまいます。それでも母親は諦めません。また花嫁候補を探してきます。
そんななか、最近、クメイルはエミリーと出会いました。
中4しかし彼はエミリーに、実家がパキスタンの仕来りに厳格なことを言わずにいますし、実家にはアメリカ人の女性と付き合っていることを隠しています。
一方、エミリーはクメイルのことを両親にすべて打ち明けています。エミリーの両親はクメイルに会ってはいませんが、好意的な様子らしい。

中5けれどそのうち、エミリーはクメイルの実家のことに気づき、ふたりの仲はつまづきます。
そんなある日、こともあろうにエミリーが急病で倒れ集中治療室に運ばれます。この時、医師が身元保証人を求めるので、病院までずっと付き添って来たクメイルは、とっさの判断で夫だとしてその場でサインします。
その後、エミリーの両親が遠路はるばる病院に駆け付けました。しかし病院は未だ容態急変のその原因を見つけ出せません。そして3人は容態を危ぶみながら付き添う、そんな緊張の日々が続きます。(タイトルの「ビッグ・シック」とはこの事です)
そんなことでクメイルはエミリーの両親と何日も病院内で、あるいは(院内には付き添いの宿泊施設は無いので)エミリーやクメイルの部屋で一緒に過ごすことになります。(クメイルの存在を認める、なかなか理解力のある親です)

◆以上までの話は、この予告編で、どうぞ。
予告編(1)
予告編に出て来る野球帽の男はクメイルの兄、パキスタン女性を妻にしています。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=jcD0Daqc3Yw

◆こちらは、日本語版。エミリー入院後の様子も出てきますが‥。
予告編(2)
予告編 決め
https://gaga.ne.jp/bigsick/

さて治療の甲斐あってエミリーの意識が戻りました。
エミリーの両親が喜ぶ一方、クメイルに対しエミリーは心を開きません。
中2

さあ、あとは観てのお楽しみ。
中3ちなみに、クメイルは駆け出しのスタンダップコメディアン(即興話芸の芸人)です。
エミリーは彼の舞台を見てその直後、ふたりは出会います。話が進んでのち、エミリー両親もクメイルの舞台を見に来て‥そこで、えらいことに!
また、両方の母親が夫を差し置いて、物事をリードする様子が笑いを誘います。特にエミリーの母親はなかなか魅力的な行動をします。
そしてもちろん、エミリーを演じる女優ゾーイ・カザンがチャーミングな魅力で映画を牽引します。


原題:The Big Sick
監督:マイケル・ショウォルター|アメリカ|2017年|120分|
脚本:エミリー・V・ゴードン、クメイル・ナンジアニ(この夫婦ともに製作総指揮も担当)|撮影:ブライアン・バーゴイン|
出演:クメイル・ナンジアニ(本人)|エミリー・ガードナー(ゾーイ・カザン)|エミリーの母親(ホリー・ハンター)|エミリーの父親( レイ・ロマーノ)|クメイルの母親(ゼノビア・シュロフ)|クメイルの父親(アヌパム・カー)|クメイルの兄(アディール・アクタル)|ほか


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やまなか
Posted byやまなか