自分を探す映画 (1) 「ドゥーニャとデイジー」 監督:ダナ・ネクスタン
2011年03月13日 公開
就活自己分析のように、自分の中をあれこれほじくりかえしても、実は何も出てこない。
ほんとうの自分を探すには、外に目を向けて旅に出ろ、何かに出くわす勇気。
ドゥーニャとデイジー
楽しい映画です。
舞台は、オランダのアムステルダム、そしてモロッコ。
アムステルダムの新築マンションに住むドゥーニャとデイジー。
ドゥーニャはモロッコ出身のイスラム教信者の両親を持つ。祖国の親戚と比べれば現代的な親だが保守的。
デイジーはオランダ人の両親を持ち、親も本人も自由な精神の持ち主と言うより、だいぶ過激に奔放な家風。父は義父。でもドゥーニャとデイジーは親友同士。
ドゥーニャに見合いの話が強引にもたらされ、本家親戚たちがいるモロッコへ向けて一家で出発。避けたい逃げたい、そうは行かないと行き詰る危機一髪のドゥーニャ。自分のルーツに対峙し、自分の根っこを知り、同時にそうではない生き方をしたい自分を再発見する。
時同じく義父から、実父はモロッコにいると知らされたデイジーは、家出同然にドゥーニャの後を追ってモロッコに来たが、実は彼と別れて妊娠している。産む産まない、自分と同じ境遇になる生まれてくる子供。悩むデイジーの頭に浮かんだのは、実の父親探し。直接会って聞いてみたい確かめたいことがある。それが分かれば救われるかもと・・・。
モロッコの親戚たちから逃げたいドゥーニャは、渡りに船? 結局ふたりして、デイジー父親探しの、デイジー自分探しの、あての無い旅に付き合うことになるモロッコの旅。
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監督:ダナ・ネクスタン|2008年|オランダ|102分|
原題:Dunya en Desie in Marokko
出演:マリアム・ハッソーニ:ドゥーニャ|エヴァ・ヴァンダー・ウェイデーヴェン:デイジー|ほか
悩めるデイジー ↑ 行き詰るドゥーニャ ↑
モロッコの保守的視線、浴びまくりのデイジー(背中↑)ドゥーニャは保守側に

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モロッコ 公用語:アラビア語
1956年にフランスから独立、人口3,200万人、首都:ラバト(最大都市:カサブランカ)
GDP:約8兆円(福島県とほぼ同じ経済規模)アフリカ大陸では比較的豊かな国
女性の婚姻可能年齢は18歳以上に引き上げられ、一夫多妻制についても厳しい基準が要求されるようになった。
平野部を中心にアラブ人が暮らし、アトラス山脈の住民の大半がベルベル人。2/3がアラブ人、1/3がベルベル人、両者の混血が進んでいる
1961年にイスラム教が国教となっており、イスラム教スンニ派が99%を占める

■海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
■ 〃 ・国別ソート・リストは、こちらから
■
■日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
■ 〃 ・監督ソート・リストは、こちらから
ほんとうの自分を探すには、外に目を向けて旅に出ろ、何かに出くわす勇気。
ドゥーニャとデイジー

舞台は、オランダのアムステルダム、そしてモロッコ。
アムステルダムの新築マンションに住むドゥーニャとデイジー。
ドゥーニャはモロッコ出身のイスラム教信者の両親を持つ。祖国の親戚と比べれば現代的な親だが保守的。
デイジーはオランダ人の両親を持ち、親も本人も自由な精神の持ち主と言うより、だいぶ過激に奔放な家風。父は義父。でもドゥーニャとデイジーは親友同士。
ドゥーニャに見合いの話が強引にもたらされ、本家親戚たちがいるモロッコへ向けて一家で出発。避けたい逃げたい、そうは行かないと行き詰る危機一髪のドゥーニャ。自分のルーツに対峙し、自分の根っこを知り、同時にそうではない生き方をしたい自分を再発見する。
時同じく義父から、実父はモロッコにいると知らされたデイジーは、家出同然にドゥーニャの後を追ってモロッコに来たが、実は彼と別れて妊娠している。産む産まない、自分と同じ境遇になる生まれてくる子供。悩むデイジーの頭に浮かんだのは、実の父親探し。直接会って聞いてみたい確かめたいことがある。それが分かれば救われるかもと・・・。
モロッコの親戚たちから逃げたいドゥーニャは、渡りに船? 結局ふたりして、デイジー父親探しの、デイジー自分探しの、あての無い旅に付き合うことになるモロッコの旅。
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原題:Dunya en Desie in Marokko
出演:マリアム・ハッソーニ:ドゥーニャ|エヴァ・ヴァンダー・ウェイデーヴェン:デイジー|ほか



悩めるデイジー ↑ 行き詰るドゥーニャ ↑


モロッコの保守的視線、浴びまくりのデイジー(背中↑)ドゥーニャは保守側に



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1956年にフランスから独立、人口3,200万人、首都:ラバト(最大都市:カサブランカ)
GDP:約8兆円(福島県とほぼ同じ経済規模)アフリカ大陸では比較的豊かな国
女性の婚姻可能年齢は18歳以上に引き上げられ、一夫多妻制についても厳しい基準が要求されるようになった。
平野部を中心にアラブ人が暮らし、アトラス山脈の住民の大半がベルベル人。2/3がアラブ人、1/3がベルベル人、両者の混血が進んでいる
1961年にイスラム教が国教となっており、イスラム教スンニ派が99%を占める

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