映画「なくもんか」 出演:阿部サダヲ, 竹内結子, 瑛太  監督:水田伸生

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ハイテンションな阿部サダヲが、泣き笑いのコメディ大暴れ。

阿部サダヲ演ずる下井草祐太は、東京下町商店街の「デリカの山ちゃん」という、お総菜屋さんの店主です。
その店は揚げ物の店で、コロッケなど各種の総菜はあるが、ハムカツが評判を呼んでいる繁盛店。
中1

祐太は商店街の皆から山ちゃんと呼ばれているが、実は2代目。
初代の山ちゃんは、山岸正徳(カンニング竹山)で、妻の安江(いしだあゆみ)と、その一人娘の徹子の家族3人が、店の奥の家に住んでいた。当時、祐太は店員でした。そののち、初代の山ちゃんは店を祐太に譲ってこの世を去りました。

で、このお総菜屋さんの家族の話に、次の3つの話が絡まって映画は展開していきます。
まずは、祐太の不幸の物語。
祐太の父親、下井草健太(伊原剛志)は女好きの風来坊で、ある日、妻を捨て、幼い祐太を連れて家を出て、知り合いの初代の山ちゃんの家に転がり込んで居候するが、店の売り上げを盗み、祐太を店に置いて失踪。
なので、あるじの山ちゃんと妻の安江は、祐太を息子の様に世話をし育てました。
祐太はその恩に報いるべく、懸命に店を手伝い、店の家族や商店街のみんなにも愛想よく振る舞い、頼まれそうなことは先んじて進んでやり、毎日毎時、誰にも笑顔で、八方美人の大盤振る舞いの日々。(これが大人になった今も続いている)
こんな日々のなかで、幼い祐太は、店の少女・徹子を密かに好きになっていました。

次に、その徹子との話。
少女の徹子は成長し、おデブだが年ごろになったころ、家出の様にふっと家を出て、それ以来、所在不明の音沙汰なし。
それから時が過ぎ、ある日突然、徹子(竹内結子)が家に帰って来た。
中2

かつておデブだった徹子は、女優の竹内結子の様な美人になって、子供を連れて帰って来たのだ。
この女優のような徹子を、あの徹子だと即断できたのは、今は認知症になっている母親だけでした。そして徹子は父親の山ちゃんの死を知ったのです。
祐太は、少年の頃から徹子が好きでしたし、おデブのころの徹子も好きで、人相体形が激変した今は、もっと大好きになり、気心知れた二人はいつしか愛し合い、結婚!
ふたりが店先に立つと、「デリカの山ちゃん」はさらに繁盛し、商店街も賑わいを増します。

そして、祐太の弟の話。
先に書きましたが、祐太が父親に連れられて家を出た、そのあとの事ですが、祐太の母親は身ごもっていました。その胎児が祐太の弟・祐介(瑛太)でした。が、祐太も父親も、祐介の存在すら知りませんでした。
ところがある日ある事で、今、日本全国大売出しの二人組お笑い芸人・金城ブラザーズの片方が、祐介と分かったのです。
そうとなると祐太は、まだ見ぬ弟・祐介と会いたい。しかし、祐介はあらゆる理由を言って、兄と会うことを避けます拒みます。
しかし、この不幸な兄弟の確執を打ち破ったのが、「デリカの山ちゃん」のハムカツでした。
中3


さあ、この祐太の出現がもとで、ここから話は、勢いを増し、ますますコンガラガッて波乱万丈にぶっ飛んで行く。
この映画は、そんなお話134分です。
上記に書かなかったエピソードはまだまだあって、てんこ盛り。
あとは、観てのお楽しみ。予告編もどうぞ。
予告編です
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=lRyC8KfoU-k



監督:水田伸生|2009年|134分|
脚本:宮藤官九郎|撮影:中山光一|
出演:阿部サダヲ(下井草祐太)|竹内結子(山岸徹子→下井草徹子)|瑛太(芸名:金城祐介、本名:下井草祐介)|カンニング竹山(初代山ちゃん山岸正徳)|いしだあゆみ(妻の山岸安江)|伊原剛志(祐太の父親・下井草健太)|塚本高史(金城ブラザーズの金城大介)|皆川猿時(祐太の幼なじみで商店街のトシちゃん)|片桐はいり(「デリカの山ちゃん」の店員みどり)|陣内孝則(徹子が秘書をしていた大臣の桂谷壮一郎)|鈴木砂羽(祐太・祐介の母親・下井草祐子)|ほか多数

【 一夜一話の歩き方 】
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やまなか
Posted byやまなか