映画「500ページの夢の束」 監督:ベン・リューイン

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ウェンディ 21歳は自閉症。(ダコタ・ファニング)
共生型グループホーム(社会福祉施設)の、一つ屋根の下で、数人と生活を共にし自立を目指しています。
施設のケアマネジャー(上級介護福祉士)の、スコッティ(トニ・コレット)には大変お世話になりっぱなし。
自立の一歩として、近所のデリカショップで店員として働いている。対人関係の改善に向け、がんばっているのです。

中1

ウェンディには、姉のオードリーがいる。(アリス・イブ)
姉は、ウェンディを愛してはいるけれど、扱いに慣れてはいるつもりだけれど、幼いころから続くウェンディの感情の起伏には手を焼いていて、親が他界し姉が結婚した頃からか(?)ウェンディは今の施設にいることとなった(ようだ)
ウェンディにとって、予期しないことが急に起きると、頭の中で事をうまく処理できず、パニくってしまいがちなのです。
中2

しかし、人は誰でも必ず長所がある。
ウェンディは施設内の自室で、密かに脚本を書き続けている。
何の脚本かって、それはあの「スタートレック」の脚本だ。
ウェンディは「スタートレック」の物語とセリフとその映像を、すべて暗記・記憶するほどに何度も観ていて、空き時間をみては、ウェンディは物語世界に没入し、物語のその続きを書き続けている。
中3


そんなある日、ウェンディは、著名映画スタジオのパラマウント・ピクチャーズ社が、「スタートレック」の脚本コンテストを企画し、一般から広く作品を募集していることを知ったのです。
狂喜した彼女はさっそく、書き残している脚本を仕上げ、期日までに郵送しようとしたのですが‥、郵便配達が休みの土日休日が頭になく、今から郵送じゃもう間に合わないことに気付きます。(500ページの大作)

そこで、パラマウント・ピクチャーズ社のあるハリウッドへ、原稿を手持ちで届けようと、勢い勇んで夜明けにそっと施設を出た。
しかし、路線バスのバス停まで歩く途中、振り返ると愛犬のビートが‥‥何で!、ついて来ちゃったんです。
で、仕方なく、ペット持ち込み禁止を承知で、ウェンディはビートと長距離バスに乗車。(ひとりで長距離バスに乗るのは初めてなのか、どこからバスに乗ればいいのか、彼女はとても苦労しました)

さて、ともかくバスは軽快にハリウッドへ向かうのですが、途中でペット同伴が見つかり、ウェンディは荒野の中で降ろされてしまいました。
中4

このパニックに耐えるウェンディは、ビートと一緒に歩きで、パラマウントピクチャーズ社を目指します。
さあ、ここからは、ロードムービー。幾たびの困難をくぐり抜ける旅が始まります。この先は、予告編をご覧ください。
予告編です
予告編 決め
http://500page-yume.com/

この映画のいい所。
1) 映画は自閉症のウェンディを前向きに描きます。
ウェンディは可哀そう‥という視点じゃなくて、監督は自閉症の人を特別視していないです。
2) かつ、ウェンディを知る登場人物は、彼女にべったり寄り添わない。
これがリアルな人間関係感を出しているのが、いい。
つまり、ウェンディを理解し、いたわりながらも、周りの人は、彼女を独立したひとりの人間として認識しているわけ。
だからこそ映画は、ケアマネジャーのスコッティをあくまでケアマネのプロとしての様子を描き、ウェンディの姉オードリーについては、手に負えない妹に対する苛立ちの様子さえも描いています。

中7
やっとパラマウント社に着いたのですが、そこは脚本の送り先である社内便の事務所。届いた郵便物を各部署別に仕分けし社内便に乗せる事務所。
ここで、ひと悶着あります。事務所の係の男に、持ち込みはダメ、郵送じゃないからダメと言われて受け取りを拒否される。

中5
すべてが終わり安堵したウェンディは姉の家を訪れ、姪を抱かせてもらった。

中6
ウェンディが社会復帰のために働いているデリカショップ。同僚の彼と好きな曲を交換し合って聴いている。脈ありかな。


原題:Please Stand By
監督:ベン・リューイン|アメリカ|2017年|93分|
原作・脚本:マイケル・ゴラムコ|撮影:ジェフリー・シンプソン|
出演:ウェンディ(ダコタ・ファニング)|ウェンディの施設に勤務するケアマネジャーのスコッティ(トニ・コレット)|ウェンディの姉オードリー(アリス・イブ)|ほか

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やまなか
Posted byやまなか