【特集】アジアへ進出する、日本の映画監督。

日本の監督が、アジアを舞台にして撮った最近作です。
こうした作品は、主たるセリフが日本語か否か、日本人俳優が出演か否か、あるいは製作国が日本か否か、そんなことで、邦画/洋画に区分けされようとします。
しかし、たぶん、監督の意思は、邦画/洋画の垣根を越えようとしています。

以下から紹介記事をご覧ください。
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アジアの天使
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ブランカとギター弾き
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ホテルニュームーン
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ママは日本へ嫁に行っちゃ
    ダメと言うけれど。

長谷井宏紀監督の長編デビュー作「ブランカとギター弾き」は、ベネチア国際映画祭の出資で製作されたので、製作国はイタリア。
しかし、物語の舞台はフィリピンはマニラの街中。(監督が脚本を書いています。撮影も日本人スタッフ)
ストリートチルドレンの少女ブランカと、やはり路上生活するストリートミュージシャンのピーター爺さん、彼は全盲、そんな二人の出会いで始まる物語です。日本人俳優は出てきませんから、全編字幕入り。日本では洋画の扱い。

筒井武文監督の「ホテルニュームーン」は、イラン・日本の合作映画です。
脚本も両国合作。撮影は日本人スタッフですが、そのほか各分野の製作陣に多くのイランスタッフが立っている。
作品はほとんどイランが舞台。テヘランに住む ひとり親家庭の母娘の物語。
日本人俳優は両国をまたいで出演する永瀬正敏と、日本シーンだけに出演する小林綾子の2人のみ。イラン映画と言っていい内容です。

谷内田彰久監督の「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。」は、日本・台湾合作映画。
Facebookで知り合った男女の、台湾日本の遠距離恋愛物語を、台湾側から描く映画ですので、話の舞台は、ほとんど台湾。
台湾の女優ジェン・マンシューがいい味出しています。日本人俳優は、主役の中野裕太のほかは、日本シーンだけでの数名。

石井裕也監督による「アジアの天使」は、日本製作の映画。
ただし、撮影監督は韓国人スタッフ。日本人俳優は、池松壮亮、オダギリジョーほか数名ですが、みな韓国シーンに登場。日本シーンはほとんどありません。
イ・ジュンイク監督の韓国映画「金子文子と朴烈」で輝いた女優チェ・ヒソがここでも光っています。

今後、ここに加える「いい映画」があれば、そのうち掲載します。
下

言わずもがなですが、例えば「ベトナムの風に吹かれて」(2015)なんてのは、該当しません。

【 一夜一話の歩き方 】
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やまなか
Posted byやまなか