映画「街のあかり」 (フィンランド)  監督:アキ・カウリスマキ

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静かな映画です。
主人公の無口な男コイスティネンと、二人の女と、宝石強盗に少年と犬の話を、淡々と語ります。
そして、突然すぎる恋愛と、密かに抱き続ける想いと。

舞台はフィンランド、ヘルシンキの街。
コイスティネンは、ショッピングモールになっているビルの一階を担当する、警備会社の夜間警備員。
彼は職場でいつも無言。付き合いをしない。同僚から疎まれ仲間外れだが、本人はどう思っているのか‥。

勤務を終えた職場仲間がたむろする、会社近くのこの酒場。あとから来たコイスティネンがこの店に入るには、ちょっとした勇気がいる。そして店の片隅でひとり飲む。
中1

だけど、何の気遣いなくコイスティネンが立ち寄れる店が一軒ある。
それは港のすぐそばの空き地で、いつもポツンとしているキッチントレーラー。
ドリンクとソーセージと、話を聞いてくれるアイラ。(マリア・ヘイスカネン)
コイスティネンは「俺は警備会社を起業しようと思ってる」なんて話をして、「呑んできたでしょ」と言われている。
中3

そんなコイスティネンがこんなことになった。
この女は、ミルヤ。(マリア・ヤルヴェンヘルミ)
ある日、突如、コイスティネンに言い寄って来た女。嬉しい、舞い上がるコイスティネン。
中4

だが、良すぎる話に、必ず裏がある。
夜間見回りの時、コイスティネンは腰に鍵の束、頭の中には暗証番号。そしてショッピングモールに高級宝石店がある。
誰からの情報だろうか、コイスティネンの心の内まで知った リンドストロン(イルッカ・コイヴラ)は、コイスティネンの頭の中の暗証番号を押すその時その場に、ミルヤが居合わせることができる日を、じっと待ったのです。
中5

アキ・カウリスマキ監督は、少し揺らぐかにみえるミルヤの様子も映します。
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それから間もなく、何もしていないコイスティネンの逮捕で、リンドストロン一味の宝石強奪計画は完結した。
そして時が経ち、出所。レストランで皿洗いのコイスティネンは、店にミルヤとリンドストロンがいるのに気が付いた。
中7

そして‥
中8

リンドストロン一味にやられたコイスティネンは港に放置されるが、少年の機転とアイラに助けられて‥。
あとは、予告編で。

予告編をどうぞ
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=ouvpguaIfjw

予告編(ある1シーン)
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=FAr9iUfn9V0


原題:Laitakaupungin valot
監督・脚本:アキ・カウリスマキ|フィンランド・フランス・ドイツ|2006年|78分|
撮影:ティモ・サルミネン
出演:コイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)|アイラ(マリア・ヘイスカネン)|ミルヤ(マリア・ヤルヴェンヘルミ)|リンドストロン(イルッカ・コイヴラ)|少年(ヨーナス・タポラ)|犬:パユ|スーパーのレジ係(カティ・オウティネン)|刑事(ペルッティ・スヴェホルム)|ディスコのバンド(メルローズ)|ほか
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犬のパユの演技にも注目を。
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ミルヤは、リンドストロン一味の高層マンションで掃除機をかけています。


こちらで、アキ・カウリスマキ監督の作品をまとめています。
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Posted byやまなか