映画「浮き雲」 (フィンランド)  監督:アキ・カウリスマキ

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共働きの夫婦が、相次いで、突然の失職。
決して本人が悪いわけじゃない。
そんな不運で始まる「浮き雲」ですが、ラストには‥。

ヘルシンキの空に漂う憂き雲。不景気の中、八方 手を尽くすが、夫婦ともに仕事が見つからない。
夫のラウリは、ヘルシンキの市街を走る路面電車の運転手だった。
市交通局による突然の人員整理は、あとくされ無いようにと、なんと、クジ引きで退職者が決められ、瞬時にラウリの運命が決まった。
ラウリはふてくされ、ろくに求職活動をせずにボーっとしている。
中1

妻のイロナは伝統あるレストランのベテラン支配人。
オーナーの女はいい人なんだけど、常連客はみな老齢になり、店も楽団も古臭くなってしまった。
そして、レストラン・チェーンが店を買い取りたいと押し掛け、ついにオーナーは承知し、店を閉じることになった。
中2

そのシーンをどうぞ
レストランの閉店日、オーナーの女性、客たちのダンスと楽団、そしてイロナ以下従業員たち。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=pcG1ZWfVDFI

そして夫婦して、無職のドツボにハマってしまった。
中3


さあ、これから始まる妻イロナの、なにくその、スッタモンダの求職活動奮闘記!
しかし、世は不景気、仕事は容易にみつからない。
上等なレストランの支配人だったイロナのプライドは、どんどん削れていく。
そのうえ、やっとのことで勤め始めた惨めな店で、イロナは警察沙汰に巻き込まれる。店主がヤクザなやつとは知らなかったのです。
中4

しかし、人生は時に幸運を呼び寄せる。
かつてのレストランのオーナーが手を差し伸べた。
中5

オーナーが開店資金を出してくれると言うのです。
イロナは急いで開業プランを作り、オーナーは承認してくれた。信頼関係があるからこそなのです。
店の工事が始まった。
中6

そおして、開店、その日。
中7

ラストシーン!
明るく、ぽっかりと漂う、浮き雲。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=JGbHpwxHeWc



原題:Kauas pilvet karkaavat|Drifting Clouds|
監督・脚本:アキ・カウリスマキ|フィンランド|1996年|96分|
撮影:ティモ・サルミネン
出演:イロナ(カティ・オウティネン)|イロナの夫ラウリ(カリ・ヴァーナネン)|スヨホルム夫人(エリナ・サロ)|イロナの同僚メラルティン(サカリ・クオスマネン)|イロナの同僚、コックのラユネン(マルク・ペルトラ)|フォルストロム(マッティ・オンニスマー)|ほか

こちらで、アキ・カウリスマキ監督の作品をまとめています。
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Posted byやまなか