映画「心のうた」 (トルコ2022) 監督:ソネル・ジャネル

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ピロス(左)と、スンブルのラブストーリー。
エキゾチック満載で楽しい映画。

ここは、トルコの草原地帯。
見渡す限り、人家は無い。
そんなところに、ロマ(ジプシー)たちのキャンプ地がある。
彼らの生業は楽団だ。結婚式や葬式に呼ばれて、ダンス音楽を演奏する。
ピロスは、その楽団の一員。父親の稼業を引き継いでいる。

トルコ人の花嫁スンブルは、結婚式が迫っている。
だけど嬉しくない。悲しく、悶々としている。
彼女は夫になる男を嫌っている、親が決めたこの結婚は絶対いやだ!

さて、式の当日、ピロスたちロマの楽団が呼ばれて、スンブルの村に来た。
演奏の準備中、ピロスは用を足しに、家々の裏手を歩いていた。
その時、彼は裏窓から悲しそうな女を見たのです。
さあ、この時に始まる、二人の「心のうた」をお聴きください。二人は一瞬にして恋に落ちたのです。

出会いのシーン
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=B9j7YgbGDQs

嫌なはずの結婚式が始まるものの、スンブルの心は、誰が見ても上の空。
怒り出す婿殿。こんなことだから式は滅茶苦茶になり、中止。結婚も中止になる。
スンブルは実家に帰され、縛られ納屋に監禁。

後日、それを聞いたピロスは密かに納屋に駆け付けた。(納屋の屋根から顔を出すピロス)
中1

そんなことでロマの側では、ピロスとスンブルの結婚の話は、勝手にずんずん進みます。
もちろん、人種が違うという声がロマの身内でありましたが、二人の熱い想いがそれを吹き消します。

で、スンブルの家に押し掛けた、ピロスの父親(中央)、その右隣は兄、その他大勢。(濃い連中)
スンブルの父親に結婚の許しをもらいに来たのだ。(大勢で行けば怖くないという彼らの心情がみえる)
中2

その先は、観てのお楽しみ。
予告編をどうぞ。(冒頭は上記シーンと少しダブります)
とにかく、ウキウキノリノリの作品。
エミール・クストリッツァ監督の、例えば「黒猫・白猫」あたりを連想させます。(下記)

予告編をどうぞ
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=NwUcURFo8EQ


中3
ピロスとスンブルの、ロマの結婚式。

上


中4
ピロスの父親。
この人についてのサイドストーリーが、なかなかのもので、この映画に、濃い味わいと空想空間を加えています。お見逃しなく!


原題:Heartsong
監督・脚本:ソネル・ジャネル|トルコ|2022年|95分|
撮影:?
出演:ピロスPiroz(エルカン・コルチャク・コステンディルErkan Kolçak Köstendil|スンブルSümbül(ハザール・エーギュチルHazar Ergüçlü)|Mirze(ブラント・エミン・ヤラルBülent Emin Yarar)|Hogır(アリ・セチキネル・アリジAli Seçkiner Alıcı)|Kalender(セリム・バイラクターシュSelim Bayraktar)|Sefure(シェバル・サムŞevval Sam)|ほか


こちらで、エミール・クストリッツァ監督の映画をまとめています。

 紹介

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やまなか
Posted byやまなか