映画「無防備都市」 監督:ロベルト・ロッセリーニ

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第2次世界大戦の1943年、連合国に降伏したイタリアはその直後、ドイツ軍に占領された。
この映画は、翌1944年のローマを舞台に、反ナチ・ファシズムを掲げ戦ったレジスタンスたちの物語。
見どころは、製作年が1945年、製作国がイタリアというところ。

そして、戦時下、宗教の使命を貫く神父に注目したい。
彼は地域の子たちを愛し、またレジスタンスに協力する市井の人でもある。レジスタンスのフランチェスコを密かに愛する子持ちの未亡人ピーナは、そのことで神父に懺悔したい。
中2

下の3名は、レジスタンス指導者のマンフレーディ、そして1944年モンテ・カッシーノの戦いから戦線離脱し脱走したドイツ兵、それから彼から身の保護を懇願された神父。
左の車はドイツ軍、この直後、3名は拉致される。
中3


ここから映画は物語っぽく語る。
ナチに積極的に協力するイタリア人男女。
マンフレーディの女は女優、そして一言も口を割らなかったマンフレーディの拷問死、彼に付き添った神父。
中4

神父を銃殺するという意味を、ドイツ軍兵士たちが示すシーン。
下1

それを金網越しに見入る神父と親しい子たち。
下2


この映画の背景、イタリア戦線のその後を連合国側から描くキャッチ22」(米1970年)のアメリカの能天気具合もどうぞ。。

原題:Roma citta aperta
監督:ロベルト・ロッセリーニ|イタリア|1945年|103分|
原作:セルジオ・アミディ|脚本:セルジオ・アミディ、フェデリコ・フェリーニ|撮影:ウバルド・アラタ|
出演:ドン・ピエトロ・ペレグリニ神父(司祭)アルド・ファブリーツィ|フランチェスコを愛する未亡人ピーナ(アンナ・マニャーニ)|ジョルジオ・マンフレーディ(マルチェロ・パリエーロ)|フランチェスコ(フランチェスコ・グランジャッケ)|マンフレーディの恋人で女優のマリーナ・マリー(マリア・ミーキ)|ベルグマン少佐(ハリー・ファウスト)|イングリッド(ジョヴァンナ・ガレッティ)|マルチェロ(ヴィト・アニチアリコ)ほか多数

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Posted byやまなか