映画「バルド、偽りの記録と一握りの真実」  (メキシコ2022) 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

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アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督好きには、ぐっと来る作品です。

映画は、シルベリオ・ガマという男の物語。
シルベリオは、アメリカ在住の有名なジャーナリストで、ドキュメンタリー映画作家でもある、メキシコ生まれのメキシコ人。
今回、彼が国際的な賞を受賞し、母国メキシコへ帰国したあたりから、話は始まる。

映画はもちろん、メキシコでの嬉しい祝賀ダンスパーティーを映し出すが、同時にシルベリオが抱える創作への迷い・苦悩・確信、そしてアメリカのジャーナリズムに対峙する彼の反骨精神とナイーブさが語られる。

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さらに加えて映画は、シルベリオの、その心中にある心象風景を、時空を超えて、まるで一巻の絵巻物を繰り広げるように語りはじめ、幻影はますますエスカレートしていく。

その核心にあるのは、欧州スペインによるメキシコ支配と、メキシコ先住民族のこと。
そう、シルベリオ自身にもスペインとメキシコの血が流れている。(メキシコの人種構成は60%が混血)
次いで、占領当時、スペインが持ち込んだ感染症も時代を変えて語られる。

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とにかく、めくるめく幻想と、時代を超える大きなウネリを予告編で味わってください。

予告編です
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=M89EyJSIup4


この予告編にも出てきますが、映画本編の冒頭にいきなり現れる、人影が砂漠を駆ける不思議なシーンや、特に出産シーンは驚きだが、これらが意味することは、話が進むにつれ次第に分かって来るという仕掛けの映画です。
そして映画は、砂漠のその不思議なシーンで終わります。

監督はメキシコ人。
この映画は、これまでのメキシコの歴史を顧みます。
このあたりを意識しないと、難解な映画っぽくみえてしまう。

予告編ー2
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=VoOPpQuKwxg



原題:Bardo, falsa cronica de unas cuantas verdades
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ|メキシコ|2022年|159分|
脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ|撮影:ダリウス・コンジ|
出演:シルベリオ・ガマ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)|Lucia(グリセルダ・シチリアニ)|Camila(ヒメナ・ラマドリッド)|ほか多数
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アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画

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Posted byやまなか