映画「The Witch 魔女」  監督:パク・フンジョン

上

超人化の人体実験を行う極秘組織があった。
そんな、余りに使い古された設定なんだけど、この映画、いい。
とにかく、18歳の超人ジャユン役のキム・ダミが、この映画のすべて。すばらしい。
そして、全編にわたってVFXを使い尽くす、よくありがちな、バイオレンス・アクションに、していない。これがいい。

中1

高校3年のジャユンは、農家で両親の手伝いを真面目にしている女の子。
同級生のヤンチャなミョンヒは、大親友。
こんな普通の女の子ジャユンが、実は超人。

中2

全編を通して、このギャップに違和感を感じさせない巧みな演出と、観客が物語に入っていける素直なストーリー展開。
もちろん、ジャユン役のキム・ダミの演技があってこそが、この映画をいい作品にしている。
あとは観てのお楽しみ。

ただし、この予告編はアクションシーンだけをピックアップしているので、この映画の良さを台無しにしています。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=5_2rNyjyTk8

本作のジャユンと、ジャユンを超人化した科学者の女ペクとの関係は、バイオレンスな裏の世界を描く韓国映画「コインロッカーの女」の登場人物と似た関係だった。(ブログ内リンク)
「コインロッカーの女」の主人公イリョン(キム・ゴウン)は、へその緒が付いたまま、駅のコインロッカーに置き去りにされていた女で、ヤミ金の女ボスにして養母(キム・ヘス)と対立するも、それだけではない関係でした。これ、いい映画ですよ。

下


原題:마녀|The Witch: Part 1 - The Subversion|
監督・脚本:パク・フンジョン|韓国|2018年|125分|
撮影:キム・ヨンホ|
出演:ジャユン(キム・ダミ)|ジャユンの友人女子高生ミョンヒ(コ・ミンシ)|超人化組織のボスで科学者の女ペク(チョ・ミンス)|ジャユンと同じに超人化され、ジャユンと対決する男クィ・ゴンジャ(チェ・ウシク)|超人化組織の特殊部隊のリーダー、チェ(パク・ヒスン)|ジャユンと同じに超人化され、ジャユンと対決する女(チョン・ダウン)|ほか

関連作品

コインロッカーの女
(ブログ内リンク)

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やまなか
Posted byやまなか