映画「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」(中国2018)  監督;ビー・ガン

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ある男の内にある、夢現と時空の間を移ろいゆく幻想的物語。
闇と光の、凝りに凝った視覚的美しさが目を引く。
そして、女優タン・ウェイが演じる謎めいた女、同じくシルヴィア・チャンが演じる主人公の幼馴染の女が、話を豊かにしている。

まずは、予告編を観てほしい。

予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=0yPt3kQzxa8


この監督の特徴は、前作「凱里ブルース」(2015)でもそうであったのですが、物語が次の展開をしようとしてシーンの「場」を変える、その時、次の「場」へ移動する「過程」のシーンがその都度、あるのです。
この移動シーンが趣向を凝らしていて、意外と見どころ。

つまり、エピソード群は、さまざまに点在する多数の「場」と、それぞれに一体し合って、線(回廊)で結ばれて存在し、物語はその場からあの場へ、行きつ戻りつ、自在に移動することで進む。

俯瞰してみると、エピソード同士が点と線で結び合う様子は、分子内の原子群構成を示す幾何学的配置のようで、理系の発想っぽい。
なぜか、タイ出身のアピチャートポン・ウィーラセータクン監督の気質と同じような気がする。
「凱里ブルース」は、いつかそのうちに。

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公式サイトhttps://www.reallylikefilms.com/longdays
原題:地球最后的夜晩 Long Day's Journey Into Night
監督・脚本;ビー・ガン|中国・フランス|2018年|138分|
撮影:ヤオ・ホンイー、ドン・ジンソン、ダーヴィッド・シザレ|美術:リウ・チアン|
出演:主人公ルオ・ホンウ(ホアン・ジエ)|ワン・チーウェンを名乗る謎の女あるいはカイチン(タン・ウェイ)|
ルオ・ホンウの幼馴染みの白猫(リー・ホンチー)|その白猫の母/赤毛の女(シルヴィア・チャン)|ヅォ・ホンユエン(チェン・ヨンゾン)|ほか

ビー・ガン監督の作品
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ロングデイズ・ジャーニー
この夜の涯てへ
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凱里ブルース


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Posted byやまなか