映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」（米2022） 監督：ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート

この映画は、おちゃめな大人のための、脳内超高速ジェットコースター、SFアクション・エンタテインメント。
こういう映画は、まず予告編でお試しを。

https://www.youtube.com/watch?v=gQHJaN44Fu4

でも、予告編を観ただけじゃ、何のこっちゃ、ですから‥‥。

物語の柱になっているのは、「マルチバース」。
それは、マルチ（複数）なユニバース（宇宙・世界）。
つまり、今この世界のほかに、複数の世界が時空を超えて同時に存在していて、あなたが知らない別の世界で、あなたは超人だったりする、のです。
まあ、この段階までは、いわゆる少年少女の幼い夢か、人生を憂う大人の逃避夢、程度なんですが、本作はそんなレベルじゃない。
なぜなら、突然に、あなたの意志にお構いなく、時を選ばず、あなたは、まったく別の世界に引き込まれていくのです。

そんな目に合ったのが、主人公のエヴリンだった。
おまけに、家族皆が、それぞれにもうひとつの世界をマルチバースを人知れず密かに持っていたのです。あら、大変。

このシーンは、IRS（アメリカ合衆国内国歳入庁）、つまり国税庁からの出頭命令で、エヴリンと夫のウェイモンド、および付き添いの家族が出向いて、係官から いじめられてるシーン。
自営業のコインランドリーの経理処理に問題が山積みらしい。

しかし、そんななか、次の瞬間に、エヴリンは、生まれて初めてマルチバースの世界へ一気に吹っ飛ぶのです。
そして、一瞬に舞い戻ります。

この時の、異世界で遭遇した出来事のことですが、夫のウェイモンドが、外観は夫なのですが、何やら夫じゃないのです。ああ？
さらには、夫じゃない夫が言うには、エヴリンの命を狙う敵がいるというのです。その敵とは誰？
さあ、ここから物語は、超高速ジェットコースター。
あとは、よろしく！

原題：Everything Everywhere All at Once
監督・脚本：ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート｜アメリカ｜2022年｜139分｜
撮影：ラーキン・サイプル
出演：エヴリン（ミシェル・ヨー）｜その夫ウェイモンド（キー・ホイ・クァン）｜娘のジョイ 、別のの世界ではジョブ・トゥパキ（ステファニー・スー）｜エヴリンの父親ゴンゴン（ジェームズ・ホン）｜ほか

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