映画「ピロスマニ」 監督:ゲオルギー・シェンゲラーヤ
2011年03月11日 公開

正規の美術教育を受けた人とそうでない人とでは、画家として同じ土俵に上れないのが当時の美術界でした。今もかな?
誰もまだ評価していない無垢な状態の作品、それが良いものである時、良い、凄いと言える勇気を持つ人はいない。
外れれば画壇や評論家業界から排除される。少なくとも変人扱いは避けれない。生活できない。今もかな?
彼の絵を好んで発注し自分の店にたくさん飾った、多くの酒場の主人達が、ある日から手のひらを返すように一斉に彼を無視し始める。
地元紙に掲載された記事、そこには画壇から幼稚な絵と評されるピロスマニのことが書かれていた。
絵画の映画なので、映像が美しいです。観て損はない。
そして、グルジアの民族音楽がふんだんに組み込まれていて、とても嬉しい。
いろんな民族楽器も見れて楽しめる。
3曲だけ外来音楽。当時の西洋ポピュラー音楽2曲(バーで)、ソ連・ロシアの音楽1曲(時代が徐々に・・)、
映画には無いが、その後フランスの前衛画家たちから賞賛され、アヴァンギャルドに沸く当時のモスクワでも展覧会が開かれた。今、この画家をもアヴァンギャルドとするには違和感あるが。当時はね・・・・。
予告編です
https://www.youtube.com/watch?v=j19L9QdVdZw

監督:ゲオルギー・シェンゲラーヤ|1969年|グルジア(ソ連)|
原題:PIROSMANI
◆グルジアの映画「やさしい嘘」はこちらから お勧めです。





映画のシーンは、これらの絵画を参考に製作されている。
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