映画「インフル病みのペトロフ家」(ロシア2021) 監督:キリル・セレブレンニコフ

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映画は、インフルエンザで熱ある男が、泥酔の末に、体験したトンデモナイ幻惑世界と、彼のささやかな現実を描きます。
その夢現の様は、まるで、幾多のエピソードをランダムに繋ぎ合わせたようで、時にはループさせながら、先の無い迷路を進みます。

映像は、観る者を圧倒します。
その様子は、ソ連のアレクセイ・ゲルマン監督の「フルスタリョフ、車を!」(1998)の映像に近い。
本作の監督キリル・セレブレンニコフは、おそらく、この映画を下敷きにしている。特に、部屋を覗いては次の部屋へと移動していくシーンなんか、特に感じる。

そして、中国のビー・ガン監督の「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」(2018)。
工夫をこらしたシーンの切り替えは、まさに手品のようで、これ、「ロングデイズ‥」の手法そのままだよ。
ただし、両作品を観てない方には、新鮮な驚きだろう。

とは言っても、真似しの映画じゃない。
本作は、2021年製作のロシア映画だけれども、現・ロシア政権への批判めいたセリフにも聞こえるシーンが、ところどころにある。
それと、主人公の元妻の、凄まじいシーンが幾つかあって、これが、ガツンとスパイシー。彼女の目が怖い!
ともあれ、この(気の抜けた)予告編をどうぞ。


予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=k7OZwPJAWqE


中1

中2
ロイ・アンダーソン監督的でもある

中3

公式サイト
https://www.moviola.jp/petrovsflu/#modal
原題:Petrov's Flu 
監督:キリル・セレブレンニコフ|ロシア・フランス・スイス・ドイツ|2021年|146分| 
原作:アレクセイ・サリニコフ|脚本:キリル・セレブレンニコフ|撮影:ウラジスラフ・オペリアンツ|
出演:ペトロフ(セミョーン・セルジン)|イーゴリ(ユーリー・コロコリニコフ)|ヴィクトル(アレクサンダー・イリン)|セルゲイ(イワン・ドールン)|サーシャ(ユーリー・ボリソフ)|マリーナ(ユリア・ペレシルド)|ほか



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Posted byやまなか