映画 「一年の九日」  監督:ミハイル・ロンム

5Eふたりarge ソビエト連邦時代のロシアの映画(1961年)です。モノクロで映像もアングルもきれい。
 モスクワから遠く離れた深い森の中にある秘密研究所では、地下で核融合の研究が大規模に行われている。(たぶんモスクワから東方、シベリア方面)
 とは言ってもSF映画ではない、科学技術的には事実に即してると思う。ストーリーは3人の物理学者が主な登場人物。男2人女1人のヒューマンドラマ&ラブロマンス。

 グーセフは天性の才能ある研究者タイプで鋭角的な性格、権威あるシンツォフ教授について出世街道を歩んでいる。クリコフも物理学者だがグーセフほど研究成果が上がっていないが、文化人として広い視野を持っているし、世間も知っている。リョーリャは美人物理学者、研究者としての資質は3人の中ではちょっと。グーセフとはシベリアとモスクワ、の遠隔恋仲、でも彼は研究が恋人。だからリョーリャは、今はクリコフから結婚の誘いに迷っている、とは言え彼女の本心は・・・。ここから映画はスタートする。

空港p2 シンツォフ教授が実験中に大変な被爆をする。その量800レントゲン。
 しかしこの悲劇的犠牲的実験で研究は飛躍的に進んだ。手伝っていたグーセフも200レントゲンの被爆をしてしまう。
 人が一生の間に被曝する自然放射線の量は「16レントゲン」(160ミリシーベルト) だから大変だが、グーセフは周辺の人に隠し通す。あとは観てください。
 研究所内の様子はものすごくリアルです。どこかの研究所をかりて撮影したのだろうと思う。他の登場人物も多く予算がそこそこある製作です。 


 <自分の、直近の被爆経験>
 2月末に、国立病院機構・相模原病院でMRIとCTスキャンを受けた。長い待ち時間の間に、壁に貼ってある、検査にあたって被爆するその量に関する解説ポスターを見ていた。

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 以上、実はこれ、震災1週間前の3/4に書いた映画評。
 震災が起きて保留にしてました。
 でもあちこちの映画館で、こぞって、原子力関係の映画を上映し始めてる。この映画もどこかで上映予定。
 私は今、原子力関連については、どう考えるのか混沌としている。
 だから、この記事を掲載することも、未だ踏ん切りがつかないのですが、掲載してみます。

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75基地91 監督:ミハイル・ロンム|1961年|ソ連(フルシチョフ政権期)|108分|モノクロ|
 原題:NINE DAYS OF ONE YEAR
 出演:アレクセイ・バターロフ|インノケンティ・スモクトゥノフスキー ほか

1う~む54964





p現場1  C現場2 7B90C7_Large                                計器793  中性子791
                                       中性子を人工的に作り出せた!?


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