映画「サラ・ムーンのミシシッピー・ワン」 監督：サラ・ムーン

　劇映画として観ちゃいけない映画。
　嫌いじゃないですね。スーッと最後まで観てしまった。

　世間一般ではこの映画、著名写真家サラ・ムーンが製作した映画。でも観てもよく分かんないから、詩的・不思議・映像詩というラベルを貼っておこうか的な感じ。ということで、じゃ「映像詩」というドアから入ってみると、なんか・・・・違うかも。てな具合ですから、難しく考えずに、ぼんやり観るのが正しい観かたですね。

　ぶっちゃけストーリーなんか無い。
　少女と、精神を患っているという青年と、車、題材はこれ３つだけ。90分全編、ひたすらこれだけ。ロードムービー仕掛けで場所をあちこちするが。交わす会話もわずか。少女にしちゃ、とても大人びたセリフで青年と話す中身は、フランス映画にありがちな禅問答。・・・みんな、引くよね。
　ただただ映像の良さ頼みで、観れる映画かな。筋より、物語より、（そんなの頭から気にしちゃいない映画だから）、でも映像は、非言語で語っている。
　この人、写真より映像の方が向いているじゃない？　と勝手に思う。写真作品は好みじゃないです。
　

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　監督:サラ・ムーン（1941～）｜1991年｜フランス｜90分｜
　原題：Mississipi One
　出演：アレクサンドラ・カピュアノ、デヴィッド・ロウ、イザベル・モリー


　　
　　


サラ・ムーンって誰だっけ、という時、この写真見れば心当たりあるかも。
　

　映画で唯一第三者の女が出て来て、青年がこの女に関心を示すというシーンがあった。
　少女はこれに反応して、剃刀で自分の額に傷をつけて血を流す、その血を自分のほおに擦り付けるシーンがある、この写真に似てる。

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