映画「パーマネント野ばら」  監督:吉田大八  出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴

メインット良かった。
どうせテレビドラマ的映画だろうと思ってたが、やられた! 哀しみと笑いがブレンドされた大人味。

さびれた小さな漁港、まともな人は、もうとっくに町を出て行ってしまった。残っているのはカスだけ。町に一軒だけの美容室・野ばら。ここに自ずとカスの女たちが集まる。パンチパーマをしてもらいながら、飽きもせぬ尽きもせぬY談花盛りのオバちゃん達。
主人公ナオコ(菅野美穂)はこの美容室が実家、子連れで出戻っている。ナオコの幼馴染に、みっちゃん(小池栄子)、ともちゃん(池脇千鶴)がいる。みっちゃんはこの町でフィリピンパブをやってるやり手。夫が店の子に手を出す、ついにある夜、怒り心頭! 車で店の子をひき殺すハズが夫を! ナオコと一番仲がいい天然同士、ともちゃんは地味に生活している・・・・が、幾人もの彼氏に振られ続けている。それもいつも男から一方的に押され殴られて破局に。(そのシーンは笑える)
そしてナオコ。一見、何事もなさそうな日常の彼女。でも心の底は冷え切っていた。
ともちゃんから言われる「高校教師の彼氏と密かに付き合ってるという、その話は、もう何べんも聞いたで。私は知ってる知ってるから、大丈夫や。」  みっちゃんが美容室の客たちに言う「ナオコはって? 浜辺にいたよ、彼氏とデート中だった」(客たちはその言葉を聞いて、一斉にみっちゃんの方に振り返る)  ある夜、ナオコは防波堤にある電話ボックスで一人泣き崩れる「わたし、さびしくてさびしくて・・・何でこんなにさびしいんだろ・・・」

観たあとに、監督が吉田大八と知ったしだい。いい仕事です。2011年マイベストに入れたい。


港395132監督:吉田大八|2010年|100分|
原作:西原理恵子|脚本:奥寺佐渡子|撮影:近藤龍人|
出演:菅野美穂(ナオコ)|小池栄子(みっちゃん)|池脇千鶴(ともちゃん)|
宇崎竜童(カズオ・・・ナオコの義父)|夏木マリ(まさ子・・・ナオコの母)|江口洋介(カシマ・・・高校教師、ナオコの憧れ)|畠山紬(もも・・・ナオコの娘)|加藤虎ノ介(ヒサシ・・・みっちゃんの夫)|山本浩司(ユウジ・・・ともちゃんの彼氏)

女たちの画像3



丘の上3230
ともちゃんは、去って行った彼氏の思い出を、岬の丘にいつも埋めるのだった。同じ丘でもう一人、老婆が手馴れた手つきで何か大きなものを埋めていた。この老婆も、ともちゃんも、そしてみっちゃんも皆、現実の世界の中で自身のこころのほころびを繕っていた。
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Y談が続く元気な美容室・野ばら                 結局、夫と共に入院したみっちゃん


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そうなんです!本当にいい映画ってなかなか無いんです。
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