映画「スウィート・スウィートバック」 監督:メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ

メインぽsぽs1  黒人の主人公スウィートバックは逃走する。地元警察は執拗に彼を追跡する。担当刑事や警察官にとっては日常茶飯事の黒人狩り。
  しかし、違う、違うんだ!この映画は黒人が主役の映画だ。1971年はまだそんな時代。ましてやインディペンデント作品。世の中はこの作品に対して??だらけの反応、そして無視。ブラック・ムーヴィーの元祖映画は、こんな「点」からの出発だったらしい。

車badass1  主人公スウィートバックはパトカーに居あわせた、政治活動リーダーの黒人青年を刑事のリンチから救う。彼はまだ若い。主人公はとっさに思った。「こんな俺よりコイツの方がブラザーを救える。」 ふたりの刑事を血だらけにした。ここから始まる主人公の逃走そして闘争。


リンチimg0482  地元の黒人達はパトカーを燃やしたり、行先を吐かせるためリンチにあっても無言で援護してくれた。逃げる先々で地元警官に襲われ正当防衛として戦い、白人警官たちを殺傷。
  彼は貨物列車を乗り継いでメキシコ国境を目指す。国境目前の地で、白人カウボーイの猟犬に追われる。手に小さなナイフひとつ握り締めて荒野での幾多の困難ののち、辛くもスウィートバックは国境の川を渡った。川には猟犬の死骸が浮いている。ひとつ間違えば、自分の死体が浮いていたかもしれない。そんな目でスウィートバックは流れていく犬を見ていた。

状況images  白人官憲はみな、頭の弱いばかに描いている。逃走する背景は、街の裏手や市街地周辺にある倉庫や、郊外の工場・操車場・河川・変電所など殺伐とした無人の風景。また、メキシコに近づくにつれ乾燥した荒野が映し出される。この映画に、なごむ景色はない。
  稚拙なところもあるが、勢いのある骨太な映画です。一気に観終えることができる。


スパイク・リーは、「この作品がなかったらその後のブラックムービーの発展はなかっただろう。」といってるらしい。
監督の息子であるマリオが、のちに監督した映画『バッド・アス!』は、「スウィート・スウィートバック」の制作を振り返ってテーマにした映画らしい。観てない。
音楽はアース・ウィンド&ファイアー。リーダーのモーリス・ホワイトがバンド名をアース・ウィンド&ファイアーと改名した直後のころの映画である。よって後に売れるアース・ウィンド&ファイアー的サウンドではない。ファンキーではあるが、ミーターズやジェームス・ブラウンのバックバンドなサウンド風。うん意外とヨカ! あるいはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのデビュー直前の音に近いのかもしれない。ただ、この時期アース・ウィンド&ファイアーは売れず低迷、後に大勢の人を入れてブラス色を出していく。ブラッド・スウェット&ティアーズにも喧嘩売りたかったんだろうなモーリス・ホワイトは。



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監督:メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ|アメリカ|1971年|98分|
原題:SWEET SWEETBACK'S BAADASSSSS SONG
出演:メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ(Sweet back)|サイモン・チャックスター(Beatle)|ヒューバート・スケールス(MoMo)|ジョン・デュラガン|マリオ・ヴァン・ピーブルズ|


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