映画「死の教室」 監督 :アンジェイ・ワイダ

メイン  515037_33412916_0  芝居は好きじゃないのですが、なぜか良かった。
  ポーランド前衛演劇の演出家タデウシュ・カントールという人の芝居を、そのまま、アンジェイ・ワイダが撮った演劇ライブ記録映画です。地下のワイン蔵といったようなところが演劇スペース。観客が席に着き客電が消え、芝居が始まる。

  12名ほどの役者たちが教会の椅子席ようにスクール形式で座っている。機械仕掛けのようにギクシャクした身体の動き。12名の登場人物たちの脈絡の無いセリフが同時多発的に続く。そしてワイン蔵を動き巡る。いつもの私なら、ここでギブアップなのですが、おもしろく観てしまう。
  さすがに飽きた頃に、シーンは広い野原に切り替わる。同じ役者たちが野原をダンスする。また、ワイン蔵にシーンが戻る。こういった屋外シーンのところだけが映画になってる。

  ポーランド語でしゃべっている箇所は字幕が出るが、あまり意味が無い。もっと言えば、ポーランド語にもなっていない何語でもないセリフの方が多いかも。映画「フルスタリョフ、車を!」を連想する。
  注目はこのセリフにリズムある。役者同士の掛け合いにもリズム感を感じる。いいセンスだ! 役者全員で、バリ島のケチャを真似たようなシーンも出てくる。 

  役者さんをひとりひとり観察していると、それぞれのお人柄が見えてくるのもご愛嬌。
  暗い空間の映像になっているが、根っこは意外とポップ!とみた。いやいや、おもしろかった。


監督:アンジェイ・ワイダ|ポーランド|1976年|75分|
原題:The Dead Class
出演:劇団クリコット2
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ステージ si7F-

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