映画「キャラメル」 監督:ナディーン・ラバキー

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いい映画だ。
たくさんの女が登場する。女でムンムンしそうだが、さらりとした描写。女性監督の映画だね。

店内 667357_0  ベイルートにあるヘアエステサロン。この店の女性オーナーが主人公ラヤール、30歳独身。演ずるは、この映画の監督、ナディーン・ラバキー。その美貌と、俳優としての堂々たる存在感は大したものだ。圧巻。
  そしてこの映画にスパイスな味付けをするのが「キャラメル」。ムダ毛処理に使う。柔らかく熱いキャラメルを皮膚に塗りつけてムダ毛と一緒にギャッと剥がす!

  エピソードが並行していくつも語られていく。
  そのエピソードを下に書き並べてみたが、うーん、ひとつひとつは大した話じゃないな。でも、それぞれの人生の機微を鮮やかに映し出す。それらが織り込まれるようにして、まとまり素晴らしい映画に仕上がっている。無駄なシーンは一切無い。脚本の確かさが嬉しい!
  ベイルートのへアエステサロンに集ってくる女性たちの悲喜こもごもを、大小なく、仔細に、ていねいに、心込めて描ききっている。

  店のスタッフは2人、ニスリンとリマ。
  結婚を控えているニスリンは、50歳過ぎの常連客ジャマルといつも、互いに言いたい放題のいがみ合いのヘアメイク。ニスリンと彼の家族が結婚式に至る経緯と、幸せな式当日の様子も描かれる。ジャマルの夫は浮気でいつも不在、彼女はテレビCMタレントのオーディション応募に懸命。だからヘアメイクの注文がうるさい。
  リマには、レズなお客がつく。素敵にミステリーな雰囲気が漂う。リマとは目と目で話している。

窓mel  さて、主人公ラヤールは、愛しい男・妻子アリに振り回されっぱなし。
  ニスリンとリマそしてジャマルの3人はいつも心配している。ラヤールは、ホテルの一室で彼と2人っきりのパーティーを準備するが、彼は来ない。来ない彼を待つラヤール。 
  ある日、意を決してラヤールは、彼の妻に会うべくエステコンサルとして彼の家に向かう。そして妻に来店させ、キャラメルで強引な脱毛をして気を晴らすラヤール。それを見入るスタッフたち。

  サロンの向かいの住人ローズは、60歳過ぎ独身、洋服のリメイク/仕立てを営む。認知症で独身の姉の世話が日課。
  ある日、ローズの店に老紳士がズボンのスソ上げに来た。彼はローズに一目ぼれ。店に通い、そして食事に誘う。ローズはひっつめ髪を何とかしたくなった。向かいに住んでいながら、今まで1度もサロンに顔を出したことがないローズが店に現れる。それでもローズは大いに悩む。最後まで解決できなかったことは認知症の姉のこと。皮肉にもその姉も女、老紳士が来店の時に化粧しだす始末。ついにローズは身を引いた。

  

監督:ナディーン・ラバキー|レバノン=フランス|2007年|96分|
英題:Caramel
出演:ラヤール(サロンのオーナー): ナディーン・ラバキー|ニスリン(サロンでヘア担当): ヤスミーン・アル=マスリー|リマ(サロンでシャンプー担当): ジョアンナ・ムカルゼル|ジャマル(俳優志望): ジゼル・アウワード|ローズ(仕立て屋): シハーム・ハッダード
4人   6L36fb75
ニスリン、ラヤール、ジャマル&リマ

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