近世文学研究 「江戸滑稽化物尽くし」   アダム・カバット (著)

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アメリカに「プラスチックマン」というのがいた。

漫画「スーパーマン」が漫画界に登場した3年後、1941年に「プラスチックマン」がデビュー。スーパーマンのように超能力を持ち正義にために闘ったヒーロー。当時人気はあったが、その後ほぼ忘れられてしまった漫画。
孤児だった彼はギャング団に入っていた。追われる中、正体不明の薬液が入った水槽に転落、このせいで身体がゴムのようになる。著者は「ろくろ首」と同根だという。私はゴムゴムの実を食べた、ワンピースのルフィも同じだと思う。

本書は講談社学術文庫なので、プラスチックマンは冒頭の一部でしかない。
江戸期に大変な人気となった、「絵と文」が一体となった本、草双紙を研究対象として、滑稽で怖い化物を描き出している。そして江戸時代の、普通の人々のこころの様子を発見している。
泉鏡花が好きな私は、鏡花の背景が知りたくて読んでみた。  

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男のろくろ首もいた。
首が外出してる間に、胴体がいる家に泥棒が入っている。(中央の絵)
こんな本を草双紙という、泉鏡花は愛読していたらしい。
左端の絵には、アンパンマンに出てくるようなキャラがいる。

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やまなか
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