映画「白昼堂々」 監督 :野村芳太郎  出演:渥美清、倍賞千恵子

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  渥美清、倍賞千恵子、藤岡琢也、有島一郎の映画。

  ワタカツ(渥美)はその道では著名なスリ師。
  よし子(倍賞)は東京で暗躍する美人スリ師。
  銀三(藤岡)もいいスリ師だったが改心してデパートのスリ防止監視警備員。(たぶん新宿・小田急百貨店)
  森沢刑事(有島)は警視庁で永年スリ担当。

  ま、ここまでで、映画の骨組みが読めてしまうが、これが嬉しい!大衆映画の醍醐味!
  芸達者な俳優が満載のぜいたく~ッな作品。
  事件は、たくさんの笑いを誘いながら、コミカルに誠実に展開する。

  森沢刑事にお世話になってワタカツは、足を洗って九州の炭鉱で働いていた。しかし不況で炭鉱が閉鎖され、食うに困った人たちがワタカツの元に集まった。ワタカツは背に腹は代えられず、集団スリをナリワイに始めた。働き手たちはそれぞれ家族を抱えている。稼ぎの多い仕事が求められていた。生活がかかっている、彼らは懸命にスリを練習した。
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  これが運命、ワタカツの前にふらり銀三が現れる。銀三の妻は洋品店をしている。スッた服をサバイて欲しいが・・・。
  で、ワタカツは東京・大阪をはじめデパートを狙いに定め、美人スリ師よし子を加えて、高級品の服/服地をスリにスッた。
  派手な動きに百貨店も警察も黙っていなかった。警戒が厳しさを増した。銀三の表の仕事でもある。一時期は引退を考えていた森沢刑事は、ワタカツ/銀三の仕事だと察して、自ら集団スリ事件の担当になる。
  一方、仕事が減ったワタカツは、デパートの売上げ金を狙う。メンバー全員で練りに練った計画が実行される。しかし・・・・、ああ!!、あと一手でコトは届かなかった。

  渥美清、倍賞千恵子にとっては、翌年の1969年から「男はつらいよ」シリーズに取り組むことになる。
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監督:野村芳太郎|1968年| 99 分|カラー|
出演:渥美清 (渡辺勝次)|倍賞千恵子 (腰石よし子)|藤岡琢也 (富田銀三)|大貫泰子 (富田桃江)|三原葉子 (富田春子)|有島一郎 (森沢刑事)|高橋とよ (森沢タツ子)|新克利 (寺井刑事)|生田悦子 (八百橋ユキ)|江幡高志 (桜岡寅次郎)|人見修 (大耳清十郎)|桜京美 (清水豊代)|江間光括 (渋野いそ)|藤田幹 (上海)|田中邦衛 (マーチ)|佐藤蛾次郎 (野田)|高畑喜三 (ズル)|フランキー堺 (坂下弁護士)|穂積隆信 (安藤警部)|山本幸栄 (丸山刑事)|三遊亭歌奴 (川又の巡査)|


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倍賞千恵子が出演の映画です。
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ふりむいた花嫁 1961
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下町の太陽 1963
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霧の旗 1965
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白昼堂々 1968
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故郷 1972


【 一夜一話の歩き方 】
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やまなか
Posted byやまなか

Comments 2

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やまなか  

ありがとうございます。
炭鉱といえば山本薩夫監督「浮草日記」なんてのもありました。ずーっと以前、飯塚市の嘉穂劇場を覗いたことを思い出します。その当時は、だいぶくたびれた様子でしたが、劇場の大きさなどから栄えた時代もあったが想像できました。

2011/11/19 (Sat) 22:28

キネマ怪人カマニア  

初めまして!

廃坑の人々に国家から見放された弱者の叫びを聞いた気がします。
http://blog.livedoor.jp/zonnenpro/archives/3155200.html

2011/11/19 (Sat) 19:04

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