映画「洗濯機は俺にまかせろ」 監督:篠原哲雄  主演:富田靖子

メインages  いい映画だと思う。
  軽妙でいて、なにげに深いとこをかる~く突いてくる。
  片桐電機・本店は家電量販店。だが映画の舞台は片桐電機の支店。こちらは家電リサイクルショップ店。昔ながらの商店街にあって、店内は昭和の香り。たぶん、片桐電機はこの店から始まったんだろう。どおりで片桐社長は街のオヤジさん風、庶民的。

  要するに、主人公・木崎(筒井道隆)はこの店に勤めてる。社長は彼のマジメさを評価していて、家電修理のノウハウを伝授してきた。そんなわけで、木崎は「洗濯機は俺にまかせろ」になってきた。
  ショップの向かいは、手作り洋菓子・パンのベルブ。朝10時。ベルブの店員、小暮秀子が出勤して来る。店先を掃除してる木崎に「おはよう! 今日もキノコパン取って置きますね」 あわぁ~い関係。お互い、そのうちデートしたいな的段階かな。

  雨が降りしきる日、木崎はひとり店番をしていた。石油ストーブの臭い。
  大雨のなか、傘も差さず商店街を走り抜け、見知らぬ女が店に転がり込んできた。全身びしょ濡れ。それを見て木崎は可愛いヌレネズミと思った。この女は社長の娘・片桐節子(富田靖子)だった。職業は元・ラジオのパーソナリティ。で、かつ出戻りで、本日舞い戻ってきた。
  木崎は、そのラジオ番組を知っていた。何回か自作マンガ付きリクエストを出していた。
  このショップは木崎ひとりに任されている。片桐節子は、この店の2階に住み始めたわけ。おのずと徐々に、二人の心に色が付き始める。

  木崎、片桐節子、向かいのパン屋の小暮秀子、そして片桐電機元店員・大紙(小林薫) この4人がややこしい関係になっていく。さてさて、どうなっていきますやら・・・。


ふたりaku1監督:篠原哲雄|1999年|102分|
原作:宮崎和雄|脚色:松岡周作|撮影:上野彰吾
出演:筒井道隆 (木崎敏郎)|富田靖子 (片桐節子)|小林薫 (タクシー運転手。以前は電器店の先輩・大紙泰司)|百瀬綾乃 (向かいのパン屋の女性・小暮秀子)|田鍋謙一郎 (木崎と一緒に上京してきた友人・吉田雅之)|橋本功 (店の社長・片桐喬)|入江若葉 (社長の奥さん・片桐千栄子)|根岸季衣 (スナックのママ)|染谷俊 (サックスの青年)|鶴見辰吾 (離婚しそうな夫)|菅井きん (おばあちゃん)|桂茶がま (加藤嘉介)|中村敦子 (加藤笑美子)|山梨ハナ (パン屋のおばさん)|南みか (花屋)|梶原阿貴 (スナックの恵子)|山崎一 (ビデオを買う若社長)|石川素子 (ショップに来た色っぽい客)|平沢草 (離婚しそうな妻)|清田正浩 (カップルの男)|足立薫 (カップルの女)|長江英和 (裏ビデオの客)|山田幸伸 (チンピラ)|佐藤恒治 (警官)|山崎大輔 (ビデオの夫)|しみず霧子 (ビデオの妻)|飯島大介 (草野球のメンバー)

片桐932  
 実家に帰って来た片桐節子は、自宅近くの橋の上で川面を見つめる。



木崎と0933 木崎と田鍋は一緒に上京してきた仲。
 勤めが続かない田鍋を慰める。
 最後は、何とかなるサ!と河の土手をふざけて走り出す。
 視野が広がる土手は、うつうつした気持ちが発散していく。


篠原哲雄 監督の映画
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洗濯機は俺にまかせろ
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深呼吸の必要


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