ブラジル映画祭2011より 映画「クリチバ 0℃」 監督:エロイ・ピレス・フェへイラ 

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  ブラジルの大都市、クリチバの市街を走る路線バスのベテラン運転手ハモスは、60歳を過ぎた穏やかな男。でも仕事が好きで今も現役勤務。
  今日の仕事が終わって帰宅途中、3人の幼い子連れのチアォン夫婦に出会う。いかにも今日田舎から出てきました風。路頭に迷っている。義兄を頼って来た。が、不確かな住所と店の名前のメモしかなく、電話番号も知らない、遠い間柄らしい。
  彼らが住んでいた地方では気候変動、災害多発で農業を捨て、家を捨てざるを得なかったらしい。ハモスは一家を自宅に泊める。

  バイク便のルシオは、妻子はいるが一緒に住んでない。ルシオとしゅうとめの相性が最悪。バイク便の稼ぎでは一家は生活できない。妻は就職口がない。で、妻子はしゅうとめの家にいる。だからルシオは一人住まい。

  その後ハモスの家を出たチアォン一家は、結局スラム街に居を構え、ゴミ回収で生活を始めた。

バスna_linha-verde  ハモスが運転するバスの横を走るバイク便のルシオは、運転手に合図した。バスの最後部に子供がぶら下がってタダ乗りしていると。合図の意図を解したハモスは急いでバスを止め、後部に回った。案の定、小学生くらいのストリートチルドレンがバスにしがみついていた。危険だから降りろ!と言い3人を引きずり下ろした。抵抗する子供達と少々取っ組み合いになった。
  これを見ていたバスの乗客から、やりすぎだという通報が市交通局にあった。事を察した交通局は、彼を市外路線に左遷した。でも、ハモスはバス運転手でいれることに満足している。

  バイク便のルシオは家庭がそういうことなのでムシャクシャしていた。配達途中、ある車と接触しそうになった。双方、次の赤信号で並んだと同時に言い合いになった。激怒した車の運転手は拳銃を持ち出し、ルシオに向けて撃ったが、弾丸はそれて、歩道を歩いていたクリチバじゃ著名な金持ちに当たり即死。大ニュースになった。そのせいでルシオはバイク便会社をクビになる。

  スラム街のチアォンの娘の熱が何日も下らない。スラム街の診療所で診てもらったが、薬を買う金がない。夜、チアォンは刃物を持って街に出て行った。

  さて、ここでもう一人の登場人物ジャイメ、彼は中古カーディーラーの営業取締役部長。高級住宅街に素敵な家を構えている。その彼は盗難車と知らず車を仕入れた。警察は大規模な車の窃盗団を追っていて、ジャイメがその一味とにらまれた。弁護士が入り、お金を用意すれば、警察の書類からジャイメの名を消すことができると言われる。何とかその金額の一部を用意したジャイメは、ある夜、弁護士の待つ店に出向いた。
  車を降り、金が入ったかばんを持って店へ歩き始めた、その時、刃物を隠し持ったチアォンが現れる。ジャイメは独り言のようにつぶやく「一家を背負う男は、ここ一番という大きな危機に遭遇するもんだ。だがやっちゃいけない事は避けるべきだ。」 ジャイメはチアォンに財布の金を手渡す。チアォンは歩き出し、道路を横断して薬を買うべく、ある店に入っていった。チアォンはその時点で気付いていないが、その店の名は、田舎から持ってきたメモに書いてあった名であった。
  ジャイメは、弁護士の待つ店の前で逡巡したあげく、弁護士に会わず帰ってしまった。

  以上こんな話の映画です。登場人物たちのキャラ作り、個々のエピソードは、いい感じ。ブラジルの大都市の空気も読めてなかなか。でもですね、脚本、構成がヨワヨワ。
  複数のエピソードが交じり合う映画にしたい気持ちはわかるが、Aエピソードを一通り述べて、次はBエピソードを述べて・・と、話の進め方があまりに稚拙。そして、話の終わり方。起承転結にしたくないなら、したくないなりに作らないとね。これじゃ作りかけの脚本で映画を製作してしまった感。なんか、とてもモッタイナイ、残念! 次回期待。

食事titled  監督:エロイ・ピレス・フェへイラ|ブラジル|2010年||
  原題:CURITIBA ZERO GRAU
  出演:ジャクソン・アントゥーネス(バスの運転手ハモス)|エジソン・ローシャス(車のディーラーのジャイメ)|ディエゴ・コジェヴィッチ(バイク宅急便のマルシオ)|ロリ・サントス(ゴミ収集チアオン)



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クリチバは、ブラジル南部の人口180万人の大都市




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