「ソフィアの夜明け」  監督:カメン・カレフ

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  夜明けにあおられるように、揺らめきながら街の灯が消え始める。
  静まり返った通りに澄んだ風。ソフィアの街に人影はない。

老人Eastern_  イツォは物陰にいた老人に声をかけられる。
  「そこの若いの・・・」 この荷物を家まで運ぶのを手伝ってくれ、断る理由もなく老人の住むアパートに入った。その瞬間イツォはある感触に驚く。薄暗いこの部屋は、いったい何で満たされているのだろうか!・・・この柔らかい感じ。そして静かな至福感。実はイツォはソファに座り、不覚にもそのまましばらく寝てしまっていた。目覚めて感じたのは、癒された自分の気持ち。
  窓の外を始発の路面電車が走っていった。
   
  オランダで結婚に失敗。いろいろあって薬物中毒でブルガリアに戻ってきた。
  運だめしに人生やりなおし38歳、自称画家。とは言え、つまりは精神科クリニック通い、メタドン治療の日々。

ながめるnagameruc7b2  親が住む実家には17歳の弟・イオルギがいる。家出して、彼女を連れてイツォの住む部屋に転がり込んできた。絵を教えてくれと言う。イツォのなかで温かいものが動き始めた。






監督:カメン・カレフ|ブルガリア|2009年|89分|原題:Eastern Plays
脚本:カメン・カレフ|撮影:ユリアン・アタナソフ|
出演:フリスト・フリストフ (Itso)|オヴァネス・ドゥロシャン (Georgi)|サーデット・ウシュル・アクソイ (Isil)|ニコリナ・ヤンチェヴァ (Niki)|ハティジェ・アスラン (Isil's Mother)|ヨーシフ・シャミリ (Mayer)


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やまなか
Posted byやまなか

Comments 1

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kayo  

この映画は未見です。でも、大筋は知っている。ちとヘヴィかな? でも、いつか観てみたい作品です。

2012/01/26 (Thu) 00:42

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