映画「ゴールキーパーの不安」 監督:ヴィム・ヴェンダース

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  集団競技サッカーという仕事、それもゴールキーパーという他人に換えがたい仕事をその途中で放棄する。他人の迷惑気にせず、プイと出て行く幼いような行動。そして自分の日常を後にし、開放感に満たされて非日常を探し出す。でも、何かしたい、という願望はない。
  前作「都市の夏」も同じだった。刑務所を出所した開放感。山分けすべき?金のありかは彼しか知らず、仲間は、逃げる彼を追うが行方をくらます。ひとりにしてくれという感じで幼い。金を独り占めして何かしたいっていう願望でもなさそう。

 
  自ら勝手にある日、現状を一方的に否定し、日常をポイッと捨てれる身軽さ、うらやましい!!
  否定しても、関係者はそれほどに、その非を責めてこない様子、もともといらない人?
  ほとんど無一文で、ふらりと旅に出れる、お気軽さ、無計画さ、映画の主人公さ、ちょいかっこいい。
  事前連絡なしで、ある日突然、女の部屋のドアをたたける、女たらし、同居の男は居ないという確信さ、凄い!
  何かボク疲れちゃったの、と目でモノ言って、それを受け入れてくれる女たち、うっらやましい!
  でも、そこは非日常ではない事に気付き、ドイツを捨て越境したい、ご勝手に。
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監督:ヴィム・ヴェンダース|西ドイツ・オーストラリア|1972年|101分|
原題:Die Angst Des Tormann's Beim Elfmeter
英題:THE GOALIE'S ANXIETY AT THE PENALTY KICK
原作:ペーター・ハントケ|脚本:ヴィム・ヴェンダース|撮影:ロビー・ミューラー
出演:アルトゥール・ブラウス(ヨーゼフ・ブロッホ)|カイ・フィッシャー(ヘルタ・ガブラー)|エリカ・プルハール(グローリア)|リプガルト・シュバルツ(アンナ)|マリー・バルディシェヴスキ(マリア)|リュディガー・フォーグラー(村の白痴)


ひょっとして、イルミネーション。
ヴィム・ヴェンダースという人、ひょっとして、キラキラするイルミネーション好きなんじゃないかな。

ジューク2AFE382B9F090122●ジューク・ボックス
実際にいじったことある世代/ない世代で、その印象はだいぶ違うかも。
これしかなかった。持て余した時間、好きな音楽を一曲だけ聴く。タバコ1本吸うように。
選べる面白さもあるが、シングル盤が自動でターンテーブルまで運ばれ回転し始め針が下りるのが、見えるジュークボックスが嬉しい(らしい)監督がね。メーカーによっていろんな仕掛けがあったらしい。
置いている店主の趣味を反映することもできたし、コインを入れる人の趣味も店内に知らしめた。

ピンボールE382383ABll●ピンボール
 大人が暇つぶしに遊んだ


●映画館の窓口
 ワーナーマイカルなんかで、館内ホールを少し暗めにして、相対的にチケット販売窓口を明るくしている。もちろん普通の映画館のチケット販売窓口の明り、昔は、ほの暗い通りで輝いていたかも。


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