ブリヂストン美術館と 出光美術館
2010年05月05日 公開

『印象派はお好きですか?』
公式サイト:http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=79
そう言われても・・・って感じですがね。

ルオー好きですから、まずこの「郊外のキリスト」1920-1924
改めて実物を見る喜びを実感します。美術館ライブ!!

次に同じくルオー 「ピエロ」1925 (→)
カタログや図録でつまり印刷物上の、縮小された絵画を見るのに慣れた我々にとって、美術館で現物を見る、絵が発信しているオーラを肌で感じることを忘れている。そのオーラと自分が、素で、その場でバトルする楽しさが美術館の至福です。学芸員的能書きやら、技法や時代なんかは後から知ればいい。
興行主、評論家、学術的(学芸員的)、アーティストの視点でものが語られてきたことに終止符を!
一人歩きする作品を何も束縛されない視点で見よう。
この絵のサイズは、天地100cm横幅60cmはある。画面いっぱい、ピエロの顔だ、その思いっきりさ、しかしまったく間延びしていない緊張感。どう?コレ。
矮小化されたウェブ画像では、何も何も伝えられない。

ピカソ 「生木と枯木のある風景」1919
この絵は小さいのに、ゴテゴテ立体的に分厚い額に入っているが、絵が負けない負けない。凄いね。
美術館ライブじゃなきゃ感じない。
印刷物やウェブ・アーカイブの悲しい側面を誰が言う。

岡鹿之助「雪の発電所」1956
昔から好きな絵。見飽きないです。建物や電柱がマルっとしてます。
これは大きな絵ですよ。

『日本の美・発見 III 茶 Tea ―喫茶のたのしみ―』
公式サイト:http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html

このデザインは現代です現代ですよ。
だが江戸時代以前に作られている。
織部焼(おりべやき)とは
ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%94%E9%83%A8%E7%84%BC
「邸内遊楽図屏風」 江戸時代初期 六曲一双も良かった。
屋敷内外で、歌え踊れ、呑み、かるたなどのゲームや、隅っこで秘め事・・・といったことが描かれるスペクタル。江戸初期の絵画ジャンル(屏風)
以前、たばこと塩の博物館でも「近世初期風俗画 躍動と快楽」として特別企画され一同にこういった絵画を集めていた。
公式サイト:http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/0810_event/index.html
絵の画像がないので、似た画像を上げます。(屏風の一部分をクローズアップ)
<注目>輪の中の三味線弾きの左手に注目、三味線のネック(ハイポジション)これリードギターです。ロックしてます!!(ちなみにサイド三味線やタイコはこの絵の外に描かれている)

イタリア映画祭とコンサートの合間に時間があまりに有り余って
銀座近所の美術館に行ったわけです。
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