映画「真昼の不思議な物体」 監督:アピチャートポン・ウィーラセータクン

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  お年寄りが数人、軒先でだらだら無駄話に花を咲かせている。中に話を作るのが上手な人がいて、ちょっとした話を笑い話にするんで人気があるというか、信用が無いというか。 あなたは、こんな輪の中に入って行って一緒になって楽しめます?

  頭の隅にまだ仕事が引っかかってる人、はやい話が好きな人、そもそも人の話を聞かない人は、観ないほうがいい。この映画、なんせタイの村人の、ゆったりした与太話ですから。

  映画冒頭はバンコクなんでしょうか? 軽トラックで魚売りのおばさんが「作り話」を語り始めます。それを受けてタイの各地の老若男女が、話を引き継いでリレーで語っていきます。だから、話のその行先は誰もわかりませし、話は終結するのでしょうか? そうそう手話で話されるシーンもあります。
  語る人々の様子がドキュメンタリー味で撮影されていて、語った内容が劇映画味で再現され、これらをアピチャートポン・ウィーラセータクン風味でコラージュされる事で、一気に素晴らしい映画に仕上がりました。また、引き継がれた話を、小さな民芸劇団員に劇に仕立ててもらい、村の舞台で上演する様子も映画に盛り込まれています。2000年ころのタイの地方の様子はこんななんだ、ということが素のレベルでわかります。ただ、楽しむには、タイの語り部たちと同じように、こちらがゆったりした気分の持ち主でないとね・・・、という映画です。理屈で解釈する映画じゃない。寝ずに楽しみましょう。
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監督:アピチャートポン・ウィーラセータクン|タイ|2000年|83分|
英題:Mysterious Object at Noon
脚本:タイの村の老若男女|撮影:プラソン・クリンボーロム
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よん8 ごmyst    3人撮影スタッフtua
 タイの各地を2年かけて回ったそうです。

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