映画「幸福のスイッチ (しあわせ)」 監督:安田真奈

ポスター3333  いい映画です。 明るくてコミカルで味がある。

  母親を若くして亡くし、父親ひとりで娘3人を育てた。家業は家電販売店「稲田電器 通称イナデン」 もちろん娘も手伝う。
  父親(沢田研二)のいつもの口ぐせ 「売った後のアフターフォロー、お客さんの面倒見が大事なんや!」 あそこの ばあちゃん リモコン操作忘れてへんか? マッサージチェアの移動手伝ったって  蛍光灯切れてへんか、電池大丈夫か、言うてお客さんの家 回るんや・・・和歌山県田辺市。海のそばの農村地帯。みかん畑も多いが、お年寄りも多い。

  長女・稲田瞳(本上まなみ)は母親代わりで妹ふたりの面倒と、店の手伝いをやってきた。今は近所のみかん農家に嫁いで、妊娠中だが、時おりイナデンも手伝っている。それというのも次女・稲田怜(上野樹里)は東京でデザイナーをしているし、三女の香(中村静香)はまだ高校生。そして近所に「激安!」の家電量販店ができた。そしてその上・・・!!!
  で、主人公の次女・稲田怜(上野樹里)の東京での毎日はというと・・・東京のデザイン専門学校を今春卒業し広告代理店に就職しているが、客の言うままのデザインがしたくない!!のボヤキの毎日。そんなある日、瞳ねえちゃんが緊急入院という知らせ。あわてて帰省し病院に駆け込む。
  しかし病室にいたのは屋根から落ちて骨折中の父親だった。三女の香が、怜にウソの知らせをした。父親が入院という知らせでは、ねえちゃん 帰えってこんやろ・・・。お腹大きい瞳ねえちゃんと私の二人では店回らん、怜ねえちゃんも、入院の間、店手伝って。

  そう、父親と怜はそりが合わない。怜(樹里)に言わせれば、お客に下手に出すぎ、そんなにぺこぺこせんでもええやろ。アイロンただで直さんでお金取ったら。昔から家のもん、ただで使いすぎ、人使い荒いわ!それに・・・浮気してる?!。
  父親(ジュリー)に言わせれば、東京の学校行かせてやった、東京で一人暮らし、たぶん貯金ないやろ。いっつも文句ばっかし、若い頃の自分と一緒や。

嵐あとkou  さあさあ、そんなうちに、田辺市地方に大雨・雷注意報。そして停電! しかしイナデンのあるじは入院中。
  みなさん知ってます? 停電が復旧した後、家電の調子がガタンと崩れます。あたりの家々からイナデンに電話が殺到! 冷蔵庫が調子悪い! 50インチ液晶テレビがこわれた! ウチだけ未だに停電や! いやいや、テンヤワンヤの大騒ぎ。そして、この雷騒ぎで怜の人生が動き始めます。    

店頭imes
  街で見かける家電メーカー系列の家電販売店、その数が少なくなりましたが、この映画の店の様子、何かとてもリアルな描写です。あわせて脇役も含め、登場人物の描写が上手で、一人ひとり映画の中で実在のように生き生きしてます。

入院ca  監督・脚本:安田真奈|2006年|105分|撮影:中村夏葉|
  出演:上野樹里 (次女・稲田怜)|沢田研二 (父・稲田誠一郎)|本上まなみ (長女・稲田瞳)|中村静香 (三女・香)|林剛史 (派遣電気工事士・鈴木裕也)|笠原秀幸 (怜の彼氏・牧村耕太)|石坂ちなみ (怜の同級生・涼子)|新屋英子 (野村おばあちゃん)|芦屋小雁 (イナデンの常連客・木山)|宮田早苗|田中要次 (営業マン・澄川)|玉生司郎|下元年世|円藤さや|亀井賢二|林舞水|寿美菜子|鍋本帆乃香|久賀大雅|和泉敬子|杉野じんべえ|宮本時代|谷口高史|楠年明|桂都んぼ|鴨鈴女|フランキー仲村|タイソン大屋|伊東清子|田代貴典|杉山陽子|竹岡良子|林加奈子|辰巳美津子|西本利久|三浦景虎|深浦加奈子 (飲み屋の女主人・橘優子)


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