映画「5時から7時までのクレオ 」  監督:アニエス・ヴァルダ

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1961年のパリの街並みが、次々とめまぐるしく現れる。
街頭を行く人々、カフェにたたずむ人々。
大通り、交差点、路地、走る車、商店、街路樹・・・。
カメラは勢いよく街を彷徨しライブ感の乗りを出す。

ショッピング
ピアノレッスンパリの住人クレオが主人公だ。
シングル盤3枚を出している駆け出しの歌手。
古いシャンソンスタイルから抜け出したポピュラーソング。
お金持ちのパトロンがいる。

クレオはこのところ、腹部に違和感を覚えるらしい。病院で検査した。その検査結果は今日の7時に分かる。がんの可能性もある。
5時にカード占いをしてもらったが、嫌な結果。上の空のショッピングをして、その後ソングライターチームと新曲の打ち合わせ。(ピアニストはミシェル・ルグラン本人・写真中央)

公園病院に行くのに着替えた服は黒を選んだ。
友人と会った後、ひとり公園を歩いた。その公園でアルジェリアへ派兵される兵士と会う。漠然とした死の恐怖に直面しているふたり。互いに共感するふたりはバスに乗って病院へ。
医師と会って言われたこと。「そう心配はいりません。放射線治療は少々きついが必ず治ります。」



夏のパリは午後10時位まで明るいらしい。まして映画の今日は夏至らしい。
放射線治療するということは、やっぱりがん、だと思う。
医師の車が走り去るのを見つめるクレオの表情が硬く辛い。Antoine!しっかり支えてやれ。アルジェリアに行くのは止めておけ。


タクシー原題:Cléo de 5 à 7|
監督・脚本:アニエス・ヴァルダ|フランス|1961年|90分||
撮影:ジャン・ラビエ|音楽:ミシェル・ルグラン|
出演:Cleo コリンヌ・マルシャン|Antoine アントワーヌ・ブルセイユ|Bob ミシェル・ルグラン|Lover ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ|Dorothee Dorothee Blank|Angele Dominique Davray|Cartomancyer Loye Payen|Plumitif セルジュ・コルベール|
カフェ前





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