映画「サマータイムマシン・ブルース」  監督:本広克行

トップ校庭


  そこに置いたはずのチョコが無い。 どうしてもない!
  そんな時には、疑ったほうがいい。
  「明日のあなた」が、タイムマシンに乗って今日に来ていて、
  「今日のあなた」にイタズラしていると・・・。
  素早く、振り返るといい。
  隣の部屋のモノかげから、明日のあなたが、今日のあなたをのぞいているハズ。

sf研メンバー  さて、映画。
  ヒマを相手にするのにも限度・・・があって、その持て余しているヒマを、各自、持ち寄った学生たち。それがこの大学のSF研究会。アホで個性的なヤツらが部室にタムロしている。
  いまは夏休み。大学の広~い運動場は誰もいない。
  することが無いSF研メンバーだけが学校に来て、運動場で草野球。あとは蝉の声だけ。信州の夏!
  野球に飽きて、部室に戻ってきた。
  熱い!! おまけに部室の古いエアコンが故障した。SF研のメンバーはそれぞれに、熱さしのぎの工夫に精を出し、なんとかヒマをやり過ごす。
  観客の人は、この映画のシーンをよ~く見ていてください。
  草野球の向こうの、校舎のかげに、部室の大きなテーブルの下に、明日から来たSF研のメンバーが、今日の自分たちをオチョクリに来ている。

銭湯のかげで  野球を終えて彼らは、そろって近くの銭湯に出かける。運動の後の汗を流して、いい気持ち。その一人が湯船のそばで、立ち上がって叫ぶ。「持ってきたはずの、俺のヴィダルサスーンがない!!」 ああ、よく見て次のシーン。脱衣場の陰で、なにやら、「自分たちの昨日の風呂場」をのぞいている男が2人いる! 明日から来たウィンナーとソーセージ(双生児)兄弟だ??


  そして、銭湯からワイワイ言いながら部室に帰ってきたメンバーたちが、メチャ驚いた!! 
  SF研の部室のど真ん中に、得体のしれないモノがある! 「何これ??」 メンバーはそう口々につぶやく。
  実はそれは、タイムマシンであった。

マシン  SF研のメンバーは、なにげにタイムマシンに乗って、昨日へ行った。そして昨日を少~し変えて、今日に帰ってきた。そこへ、未来から来た男が現れた。「今年は何年ですか?」とまわりに聞きまわっている男だ。こいつが言うには「自分はSF研だ。」と言う。そして「過去を変えちゃいけない。」と言う。
  このものすごく若い後輩と、今のSF研メンバーたちは、変えた昨日を元に戻すため、また昨日へ行くのであった。そして、もともと、そんな事、真面目にやろうとするメンバーは、「瑛太」以外にはおらず、みんなの、その勝手な行動は、ますます騒動を起こすのである。
  さらに、タイムマシンの時間設定を間違えて、昨日よりずっと昔に行っちゃったヤツがいて、その当時は大学の校庭は「大きな沼」だった。そのため、タイムマシンごと沼に沈んでいった。それを目撃してしまった昔の村人がいた。これが、のちに「カッパ伝説」として、この地に伝えられる事になってしまう。

  ま、そんな事で、とても喜劇ですが、相手がタイムマシンなので、観客がツッコむ所が無い!! 
  逆に、、時間の魔術に、観客はみんな巻き込まれてしまう。その可笑しさ!! いい喜劇映画です。
  
  もともとが芝居上演されていた内容だそうで、だから話や筋がよく練られています。
  こういう、おバカな話は好きです。

監督:本広克行|2005年|107分||
原作・脚本:上田誠|撮影:川越一成|
出演 瑛太 (甲本拓馬)|上野樹里 (柴田春華)|与座嘉秋 (ヴィダルサスーンを無くす新見優)|川岡大次郎 (小泉俊介)|ムロツヨシ (石松大悟)|永野宗典 (曽我淳)|本多力 (未来から来た男・田村明)|真木よう子 (伊藤唯)|升毅 |佐々木蔵之介 (保積光太郎)|ほか

樹里瑛太  マシンチェック  全員


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やまなか
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