コンサート「細川俊夫の音楽」 コンポージアム2012 東京オペラシティの同時代音楽企画

今日パンフ」
「光に満ちた息のように」・「さくら」 (ともには笙のソロ曲) 
  笙の独奏:宮田まゆみ

  笙(しょう)のソロを初めて、生で聴いた。
  風が植物と織りなす音や、虫の音に近い。
  あんな小さな笙が、この東京オペラシティ・コンサートホールに鳴り響く。
  こころに染み入るとは、こういうことだ。
  笙が鳴りやんだあとに来る静寂の、なんと温かい事。


「星のない夜」 (日本初演)
  指揮:準・メルクル
  ソプラノ:半田美和子
  メゾソプラノ:藤村実穂子
  東京音楽大学合唱団
  NHK交響楽団

  最大の収穫でありました。
  大きな世界観の曲、練られた演奏。
  日本人が、ヨーロッパの地から立ち上がって日本をみる視点は、新鮮であった。
  男女のナレーションが大声で続く中を、オケの演奏も戦うようフルで突き進む。
  68/71黒テントの演劇空間を想起させる。


「夢を織る」 (日本初演)
  指揮:準・メルクル
  NHK交響楽団

  これは詰まらなかった。
  描こうとするストーリーが先に読めちゃう。

  
久々のコンサートでした。  


作曲:細川俊夫
[1]光に満ちた息のように ─ 笙のための(2002)
[2]夢を織る ─ オーケストラのための(2010)[日本初演]
[3]さくら ─ オットー・トーメック博士の80歳の誕生日に ─ 笙のための(2008)
[4]星のない夜 ─ 四季へのレクイエム ─ ソプラノ、メゾソプラノ、2人の語り手、混声合唱とオーケストラのための(2010)[日本初演]


指揮:準・メルクル[2、4]
笙(しょう):宮田まゆみ[1、3]
ソプラノ:半田美和子[4]
メゾソプラノ:藤村実穂子[4]
東京音楽大学合唱団[4]
NHK交響楽団[2、4]

2012年5月24日 東京オペラシティ・コンサートホールにて公演
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やまなか
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