映画「パンチドランク・ラブ 」  監督:ポール・トーマス・アンダーソン

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ふたり

変な映画だ。
この映画、話が2層になっていて相互には、あまり関連しない。
ですが、主役バリーの人物設定がうまいのか、主役俳優アダム・サンドラーの演技力のせいか、違和感なく楽しめます。
 主役のバリーは、真面目で穏やか。姉が数人いる末っ子の長男。小さい頃から姉たちに、口やかましい程に日々からかわれて育ってきた。だから屈折した女性恐怖症。そして自閉症気味。発達障害があるかもしれない。小さい頃からプレッシャーを受けたり、イライラがつのると、所構わず、大きな窓ガラスを粉々に割ってしまう。
 そんなバリーをみそめた女性がいた。こころ優しいリナ。女性に臆病なバリーにあたたかく接して閉じたバリーのこころを開いてくれた。この話はハッピーエンド。

オルガン
例えば、勤め先の路上に置き去りにされた、子供用のオルガンを事務所に持ち込み、事務机の上に乗せて、毎日さわって楽しむ。(彼はピアノが弾けない)

まとめ買い
職場は暇そうだ。職場で、「マイレージを貯めると海外へ行けるという特典」の宣伝広告に誤植を発見する。マイレージ合計点数の桁数が一桁少ないのだ。問い合わせてごり押しして了解を得た。近くのスーパーに駈け込んで、マイレージ点数と商品購入金額を勘案すると、マイレージのついた、このプリンが一番!ということで、まとめ買いし、職場にプリンの箱が積んである。いつか行くんだ!ハワイへ。



家 しかし、この事件がバリーのこころのスイッチをオンにしてしまった。ゆすりの親玉を突き止め、襲った男たちをコテンパンにやっつけてしまう。いざとなれば、強い男バリー。

リナ そんな孤独で変な男だが、リナはバリーの魅力を見抜いたんだろう。





予告編をご覧ください。
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=QuIUttXEe3Q



原題:Punch-Drunk Love|
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン|アメリカ|2002年|95分|
撮影:ロバート・エルスウィット|
出演:アダム・サンドラー (Barry Egan)|エミリー・ワトソン (Lena Leonard)|ルイス・ガスマン (Lance)|メアリー・リン・ライスカブ (Elizabeth)|フィリップ・シーモア・ホフマン (Dean Trumbell)

 この映画、2層になってる、と言ったが、実は3層目がある。
カー     オフィス
(左写真)映画冒頭、バリーの職場の前の道で、高速で走ってきた車が突然、激しく横転する。
(右写真)バリーが、マイレージのミスを発見した瞬間。ハードコアなオフィス風景。
そのほか、バリーの職場で、大型リフトに乗せた荷物が、ガラガラ落下する。
映画の本筋には、あまり関係ない所での、こんな凶暴性も楽しめる変な映画。好きです。


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パンチドランク・ラブ
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やまなか
Posted byやまなか

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