映画「もう頬づえはつかない 」  監督:東陽一 出演:桃井かおり

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ふたり  1979年、この時代の空気を吸っていないと、まったくもってツマラナイ映画だ。
  ストーリーもへったくれもない。
  見方を変えれば、1979年を映画に封じ込めた作品と言える。
  桃井かおりが好きな人、どうぞ。
  青二才の頃の奥田瑛二が見たい人、どうぞ。

  早稲田大学の学生、まり子(桃井かおり)は、女子寮の自室に橋本(奥田瑛二)を引き込んでいる。しかし、ふたりの間には、取り立てて愛がある、というほどではない。一方、まり子には昔の恋人・恒雄(森本レオ)がいる。時々会っている。恒雄から何の音沙汰もないと気になってくるまり子である。
  で、どういう話の展開になるかって? ストーリーもへったくれもない。

キャンパス  1979年の頃は、1970年代初頭の余波・余熱もさめ、人によっては、ところどころ微熱。そんな事はうっちゃって、目先がきく人は、もう1980年代を走っていた。いま振り返れば、「ああ!1980年代」だが、当時は変化の予感はあるが、次代の姿が見えなかったろう。不安。そして目の前の不安を避けるには、無視無関心。そして無気力。自分の心の、持って行き場所がない時代。
  だが、いまを思えば牧歌的な時代であった。








バスサブ監督:東陽一|1979年|113分|カラー|
原作:見延典子|脚本:小林竜雄、東陽一|撮影:川上皓市|
出演:桃井かおり (まり子)|奥田瑛二 (橋本)|森本レオ (恒雄)|伊丹十三 (大家・高見沢)|加茂さくら (美容師・幸江)|伊佐美津江 (見習い・ユミ子)|日夏たより (明美)|都倉成美 (女子大生・治子)|織本順吉 (まり子の父)




映画ピックアップ ~ 一夜一話より

紹介0060第6弾のテーマは 「自分を探す旅 (邦画編 その1)」

  誰しも、自分を探す。
  恥ずかしながら、自分を見失う事もある。
  自分の中を見てみる。
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キャプチャ4 天地52  2


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やまなか
Posted byやまなか

Comments 2

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やまなか  

(笑)

2012/07/31 (Tue) 08:37

kayo  

恥ずかしながら劇場で観ました。桃井かおりに憧れてタバコはじめました。ああいうおねいさんになりたいと、日々努力したつもりが…。この映画、いま観たら「ヘソのまわりが痒い感じ」になると思う。おねーさんになったわたしです(笑)。

2012/07/30 (Mon) 22:27

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