映画「さよならＳ 」 監督：エリック・ゾンカ

　　60分の長さの映画は、軽快でいい。
　　脇役の悪い奴らが、妙にかっこいい。

　　主人公のＳは、まだまだ少年だ。
　　地道に仕事してきたが、実は毎日に飽き飽きしていた。
　　パン職人をすっぱり辞めて、都会に出てペイペイのチンピラになった。腕っぷしは弱いが、知恵の方は周囲より少し抜きん出ている。さすがやくざ、Ｓのそこんところに目をつけて働かせた。Ｓもうまくこなした。

　　ある日の仕事で犯行現場に警察が踏み込んできた。慌てて２階の窓から脱出するＳと仲間。窓の外でＳの前にいて逃げるのに邪魔なヤツがいた。Ｓが、ツイそいつを振り払ったら落下して死亡。そいつは兄貴分の弟君だった。後日、ある日、突然の仕返し。後ろから来たやつらが、Ｓのノドを切って逃げた。路上で鮮血が噴き出す。

　　さよならＳ。
　　そして、ところが・・・。

　　なんなんだよ！と言う人、きっと多いと思うが、映画としてきっちり成立してます。
　　尺60分な映画の魅力が楽しめます。

原題：LE PETIT VOLEUR｜

監督・脚本：エリック・ゾンカ｜フランス｜1998年｜63分｜
撮影：ピエール・ミロン、キャスリン・プヨル｜
出演：ニコラ・デュヴォシェル｜エミリー・ラファルジェ｜ジャン＝ジェローム・エスポジト｜ヤン・トレグエ｜ジョー・プレスティア｜マルシャル・ベゾ｜ジャン＝アルマン・ダロンバ｜イングリッド・プレイナム｜ヴェロニク・バルム｜オリヴィエ・ジェルビー｜ドミニク・アベラール｜ジルベール・ランドロ｜

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エリック・ゾンカ監督の映画

　　

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