映画「にがい米 」   監督:ジュゼッペ・デ・サンティス

にがい米

イタリアの田植えの話。
毎年5月に40日間ほどの田植えのために、デカセギ労働者が北イタリア各地から集まってくる。全員女性だ。そのために専用列車が何本も用意される当時の一大事業。全員、最終日に賃金と5キロほどの米をもらう。
戦後、まだまだ貧しいイタリアの話だ。(この女性労働者全体をモンディーナというらしい。)

我々から見ると、時々潮干狩りにみえる。(笑)
また苗の扱いが、雑草を手にするように、どうもゾンザイだし、なんか農作業を忠実になぞってない感じがする。
映画冒頭に、稲はインド・中国と同じ作り方だと言っているが。

そういうことまあ、そんな田植えの話に、宝石泥棒男女二人組が紛れ込みストーリーは進む。
当時はドキュメンタリー性が目を引いたらしいが、今となっては記録映画?。田植えの労働歌はまさに記録性が高い。
そして思うに、当時、ドキュメンタリー性なんて事よりも、シルヴァーナ・マンガーノら女優のエロさに魅かれて映画館に行ったんだろう。

発車脚本が稚拙で、観てて辛い場面がある。
しかし、アンティークでおしゃれな場面も。


ロックんロールゼンマイ式SPレコードプレーヤーで、ロックん・ロールをひとりで踊るシルヴァーナ(中央→)。
ロックのダンスお作法成立以前なのですが、なかなかいいんだ!これ必見。


水浴び原題:Riso Amaro|
監督:ジュゼッペ・デ・サンティス|イタリア|1949年|109分|
原案:ジュゼッペ・デ・サンティス、カルロ・リッツァーニ、ジャンニ・プッチーニ|
脚本:コルラード・アルヴァロ、ジャンニ・プッチーニ、イーヴォ・ペリッリ、カルロ・リッツァーニ、ジュゼッペ・デ・サンティス、カルロ・ミュッソ|撮影:オテロ・マルテリ|
出演:ヴィットリオ・ガスマン(宝石泥棒男・ウォルター)|ドリス・ダウリング(その愛人、その後改心し軍曹といい仲になる役・フランチェスカ)|シルヴァーナ・マンガーノ(グラマラスな田植え女、マルコ軍曹といい仲だったがウォルターにそそのかされ利用されるはめに、最後は自殺・シルヴァーナ)|ラフ・ヴァローネ(軍曹・マルコ)

田植えが終わると、用水路で泥落としの水浴び風景
米泥棒トラック


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